言葉の重要性については、何度となくお伝えをしてきましたが、
最近のリーダーは言葉を雑に扱いすぎます。
言葉が現実を作ります。
作りたい現実に対して、最も有効な「言葉」を選び、
「言い方」を選ばなければいけません。
私たちは、方針を「どう伝えるか」ではなく、
「どのようにすれば方針に基づいて社員が行動するか」
つまり、「伝え方」ではなく「行動の引き出し方」に焦点を当てなくてはなりません。
「言葉とは、必要な行動を相手から引き出すための道具」
です。
例えば、
「何やっているんだ!君がちゃんとチェックしないとダメじゃないか!」
と言われるのと、
「最近君はとても頑張って仕事をしている。
だからといってミスは許されない。
ちゃんとチェックしないとダメだろ。
今までの仕事が台無しになるぞ」
と言われるのと、どちらが行動の引き出しに焦点が当たった言い方でしょうか。
また、ミスを正したいときに、
「ここ間違っているから直しておいて」
とただ、ミスだけを指摘され、冷めた言い方をされるのと、
「この資料はとてもいいよ。
君は本当によくやった。
君には感謝している。
後はここのグラフがもう少し見やすいといいんだけどな」
と言うのと、どちらが行動の引き出しに焦点が当たった言い方でしょうか。
言葉は「魔物」です。
でも「武器」です。
それも「無料」です(笑)
無料にもかかわらず、絶大な効果を引き出す「言葉」を雑に使うのは、
私から言わせればお金の無駄遣いと一緒です。
ぜひ、作りたい現実に対して、最も有効な「言葉」「言い方」を選んで、
社員との効果的かつ効率的なコミュニケーションをとってください。
そして、無料で絶大な効果のある「言葉」を上手に使って、
社員から必要な行動を引き出してください。