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従業員の決断の平準化をはかる4つの質問

スピード感をもって組織運営することは

組織力を発揮していく上で非常に重要なテーマです。

その一つが、意思決定のスピードをあげることです。

なんでもかんでも社長や上司に聞かないと仕事が前へ進められないようでは

スピード感も何もあったものではありません。

今日はその意思決定のスピードをあげるために問いかける

4つの質問についてお話をしたいと思います。

下記「経理理念」という表現には

行動規範(指針)、ミッション、ビジョン、クレド、バリューなど、

すべてを含んで表現しているとご理解ください

 

1)

「それって経営理念を追求するために必要?行動指針に沿った行動?」

 

経営理念とは、経営のあるべき理想の姿を示したものです。

経営理念は、経営にとっての軸(背骨)です。

そういう意味では、経営理念は、会社にとっての

「最高意思決定基準」なのです。

「理念」を追求するための「行動」「心構え」があるのです。

それにより、その企業にとって

「正しいこと」「正しくないこと」が何なのか

という価値観の形成につながるのです。

 

新しい事業を展開させるべきか、

あるいは撤退させるべきか、

という経営の中枢に関する判断だけが意思決定ではありません。

「Aという企画とBという企画のどちらを先にやるか」

「この仕事の担当者はC君にしようか、D君にしようか」

など、日常レベルでの意思決定もあります。

それらすべての判断において、

「理念を追求するために、それは必要か?必要じゃないか?」

「理念を追求するために、会社にとって正しいことは何か?」

と、最終的な基準となるのが経営理念です。

 

判断基準に経営理念を持っていれば、考え方がブレにくくなり、

一貫した意思決定ができるようになるのです。

判断に一貫性があり、

この根底に経営理念があることを部下に伝えれば、

部下も経営理念を意識するようになります。

 

社員一人一人にも意思決定の瞬間はあります。

仕事上の意思決定をそれぞれの価値観で勝手にやっていたら、

組織はまとまりません。

各人が経営理念に基づいて判断すれば、

みんなが同じ方向を向くことになり、強い組織となるのです。

 

2)

「それって目標達成に必要?必要じゃない?」

 

これは非常にシンプルな判断基準で、

会社の目標を達成するために必要な行動を増やせば増やすほど、

その目標達成を引き寄せる確率が上げられます。

それによって、目標達成に不必要な行動も自然と削られ

「重要でないことが何か?」が明確になります。

「好き、嫌い」「やりたい、やりたくない」で判断していては、

目標達成に必要のないような行動をしてしまうこともあります。

ですから、

「それって目標達成に必要?必要じゃない?」

と問いかけて、必要であれば「やる」、必要でなければ「やらない」。

決断の平準化をするには、シンプルですが、

非常にわかりやすく明解な判断基準です。

 

長くなったので、

残りの二つの質問は来週お伝えをさせていただきます。

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