■初めて開いた出版記念講演会の出来事でした。
著書としては2冊目だったのですが、
1冊目も2冊目も好調に売れたので、
スタッフから
「嶋津さん、出版記念講演会をやりましょうよ」
と言われました。
当時はまだ人を集める自信がなかったので少し躊躇しましたが、
せっかくの記念なので
現在セミナーズアカデミーの学長として関わっていて、
当時は社外役員として関わっていたラーニングエッジ社の協力もあったので、
「よし!」とやることに決めました。
忘れもしません。
新宿のワシントンホテルの会場でした。
おかげさまで順調に集客も進み、
私の記憶ですと100名くらいは集まったのではないかと思います。
初めての出版記念講演。
やるからには私も晴れ姿を見てほしいと思い
友人、知人、前の会社の同僚や上司にまで声をかけ、
両親までも招き、更には甥っ子まで参加することになりました。
■いよいよ当日。
いつも以上に緊張をし、
深呼吸や体を動かしたりと緊張をほぐすために、
入念に準備をしました。
そして落ち着かない状況で舞台に上がりました。
ところが、スタートして舞台に上がったと同時に
会場にいるたくさんの人の視線が私一点に集まり、
緊張して爆裂しそうな私の心臓をグサグサと貫いていくのです。
とりあえず口を開き、話し始めましたが、
5分経ち、10分経っていくと、体が震え、冷や汗が止まらなくなり、
めまいまで起こり、立っているのがやっとの状態になってきました。
パニック障害?パニック発作?に襲われたのです(汗)
気が遠くなっていくのが自分でわかり、
舞台を降りかけましたが、
スタッフに支えられ、
スーツを脱いで水分補給をし、
一呼吸おいたら少し落ち着いてきたので気分を取り直し、
なんとか最後までやり遂げることができました。
こんな状況ですから、講演はボロボロ。
こうして初めての出版記念講演会は大失敗に終わったのです(悲)
一応言い訳をしておくと、
実はアンケート結果だけを見ると、
そんなに悪くはなかったんですけどね。
参加された方が盛ってくれたのかな(笑)
■話を戻して、それからというもの、
人前に立つのが怖くなり、
特に自社主催の
参加者の期待値の高い講演会やセミナーは
それ以来トラウマとして二度と開くことはありませんでした。
幸い、外部からいただくお仕事は
参加される方の私への期待値がもともと高くないので
その後もまやかしごまかし必死にやりくりはしましたが、
毎回発作が襲う恐怖感と戦っていました。
この仕事をしていくうえで
「あがり症」は致命傷で、
なんとか克服をしないとこの世界で生きていくことができないと思い、
それから私の試行錯誤が始まったのです。
続きはまた来週