■さて、先週は
「部下の前でも堂々と話す『上司のスピーチ力』」第5話として
1)事前準備
2)当日準備
3)終了後
の2)≪あがり症克服に向けての「当日準備」編≫
として、登壇をするまでをお伝えしました。
考えてみたら2)当日準備の後に「登壇中」があったので
1)事前準備
2)当日準備
3)登壇中
4)終了後
と変更させていただき、
今週は「第6話」3)の≪あがり症克服に向けての「登壇中」編≫
として、実際の「登壇中」に
あがったり、あがりそうになった時の
私なりの工夫をいくつかお伝えします。
■スクリーン、ホワイトボード、演題(机)が3点セット
特段固定されていない限り、
スクリーンが真ん中、
演題が向かって左、
ホワイトボードが右です。
主な理由としては、
受講生の目線を自分にだけ集まらないようにするためです(笑)
真ん中に演題があるだけですと、
話している間、ずっと受講生の視線が私にくぎ付けになります。
それが、あがる元になるからです(汗)
要するに、受講生の視線を左右に振れるようにしています。
受講生自身も一点を見つめていると、
ボーっとしてしまう元になります。
私自身も、受講生にスクリーンを見て視線を外してもらうことにより
少し気分転換を図るようにしています。
「相手の目を見て話せ!」とはいうものの、
本当にずっと見つめ合っていたら、
お互いに疲れちゃいますよね(笑)
それと同じで、お互いのために適度に視線を外せる環境が必要なのです。
■雰囲気に巻き込まれずに、自分が巻き込んでいる感覚を早めにつかむ
登壇したら、テーマ、狙い、自己紹介をできるだけ早く済ませ、
受講生の今日の反応を確認します。
例えば、
・何か笑いの取れそうなつかみを用意する
・その土地の親近感のある話をする
・受講生が手を上げざるを得ない質問をする
・簡単な意見交換や自己紹介をしてもらう
など、早い段階にまずはなんでもいいので
反応をしてもらうように仕掛けを入れます。
そして、受講生が口を開くなど反応をしているときに
壇上で私の心の状態を整えます。
最近では、大体この段階でその日の受講生の雰囲気と自分の状態がわかるので
後はその場に合わせていろいろ工夫をしていきます。
■「うなずき君」を探せ
自分が話していて、反応がないほどやりづらいことはありません。
こんなワークがあります。
二人で向かい合って、
一人が話をしていて
一人はその話に対して無反応で聞くのです。
やったことのある方ならわかると思いますが、
ものすごく話しづらいです。
登壇中も一緒で、受講生の反応がないときほどやりづらいことはありません。
(もちろん反応させるのが講師の腕の見せどころではありますが)
そこで使うスキルが
「うなづき君を探せ」
というスキルです。
自分が胸を張って提供しているものに対しては、
少なからず反応してくれる人が必ずいます。
その人を中央・左・右と一人ずつくらい探して、
その人たちに語り掛けるように話すと話しやすくなり、
終わってみれば収まりもよくなるというスキルです。
要するに、二人称で話すという感じですね。
■こんなことをしながらも、
もし、あがりそうになった時は、
予定にないにショートワークを入れて、
一旦受講生の視線を自分から外してもらって、
その間に状態を整えたり、
身振り手振りをしながらわざと身体を動かしたりします。
特に右と左の立ち位置を変更することが多いですね。
変更をしても気分が戻らなければ、
また元に戻したりしています。
また、できるだけ大きな声を出すようにしています。
大きな声を出すというのは自分の状態管理をするのにあっているようです。
わかりやすく言うとカラオケで熱唱する感覚ですかね(笑)
止めどもない話をいろいろ書き綴ってしまいましたが、
参考になればうれしいです。
次回は登壇中に
「あがらないための工夫」
ということではありませんが、
自分なりに工夫をしている
話が魅力的に感じてもらえる「伝え方」をお伝えしますね。