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がんばった人間にしか見えない向こう側がある

日曜日に子供と二人で美容室へ行ったのですが、

たまたま目を通していた雑誌で

先週のテーマに関連する記事を見つめました。

 

先週の内容はこちら

≪それでも僕には仕事がない≫

https://www.leaders.ac/lesson575/

 

その記事には、こんなことが書かれていました。

 

かつて「安打製造機」の異名をとった打撃の名手、

張本勲選手のところに、

若手選手が相談に来た時のエピソードです。

 

「張本さん、理想のバッティング・フォームについて、

教えて頂きたいのですが。」

 

この質問に対して、張本選手は、こう答えたそうです。

 

「理想のバッティング・フォーム?

もし、君がそれを知りたいのならば、

一晩中、素振りをしなさい。

一晩中、素振りをし続けて、

疲れ果てたときに出てくるフォーム、

それが、君にとって一番無理のない

理想のフォームだよ」

 

このエピソードは、大切なことを教えてくれます。

我々は、いつも、成功するための普遍的な方法があると思い、

その理想的な方法を、手軽に身につけたいと考えてしまいます。

 

今、書店に溢れる「プロのテクニック」や「成功の法則」などの本。

それらは、たしかに、実績も実力もあるプロフェッショナルが書いたものであり、

実際に成功を遂げた人物が書いたものですが、

それらを読む前に、自らの心に問うてみるべきではないでしょうか。

 

「自分は、この本を読めば、厳しい修練を積まずに

高度なテクニックが掴めるという幻想を、

心の深くに抱いているのではないか」

 

「自分は、この本を読めば、

楽をして成功を手に入れられるという安易な考えを、

心の奥底に抱いているのではないか」

 

そのことを自らに問うとき、

昔から語られる一つの言葉が、胸に迫ってきます。

 

「敵は、我にあり」

 

必要な行動を起こして、

そして、その行動を毎日毎日続けていくことだけが、

唯一、成果を出すことができる方法です。

「やるか、やらないか」

ただ、それだけです。

 

誰もが知っている方法は、誰にとっても有効です。

しかし、私たちは常に耳障りのいい

 

「誰でも成功できる・・・・・」

「〇日で誰でも儲かる・・・・」

 

といった類の言葉に翻弄されて

新しいことを探してしまいます。

 

「もっと、簡単なものはないかな・・・」

「もっと、ラクな方法はないかな・・・」

「もっと、かっこいいやり方はないかな・・・」

 

そんなものは「天才」と言われるごく一部の人に与えられた特権であり、

我々のような凡人には幻想にしかすぎません。

結果が出るのはただ一つ。

実践し、続けることだけです。

 

張本選手の

 

「理想のバッティング・フォーム?

もし、君がそれを知りたいのならば、

一晩中、素振りをしなさい。

一晩中、素振りをし続けて、

疲れ果てたときに出てくるフォーム、

それが、君にとって一番無理のない

理想のフォームだよ」

 

この言葉を借りて嶋津流にお話をするのであれば、

 

「理想の仕事(仕事の仕方)?

もし、君がそれを知りたいのならば、

一日中、一生懸命仕事をしなさい。

一日中、一生懸命仕事をし続けて、

疲れ果てたときに見えた向こう側が、

君にとっての一番無理のない

理想の仕事(仕事の仕方)だよ」

 

がんばった人間にしか見えない向こう側があるのです。

 

人生1回!!

あなたの人生に作楽(さくら)が咲きますように。

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