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130億の会社をつぶした男

先週、リーダーの力量に関係なく

「環境」によって売上や利益が上がってしまうことがある。

だから「数字は嘘をつく」ときがあるから

気を付けてください、というお話をしましたが、

今日はその事例をご紹介します。

 

私の友人の経営者で、

時のころ西暦2000年、ITバブルと言われるころ、

IT企業を経営し、売上130億くらいまで伸ばしました。

 

ところが、ご存知の通りITバブルが崩壊をして、

その会社は音を立てて崩れていき、つぶれかけて、

最後には二束三文で某一部上場企業に引き取ってもらったという社長がいます。

 

その社長が、非常に印象深いことを言っていました。

 

「僕は経営者として優秀だと思っていた。

社員も優秀だと思っていた。

だから会社が伸びていると思っていた。

でも、それは間違っていた。

たまたま伸びる業界に会社の身を置いていた。

ただそれだけだったということに、

会社をつぶして気が付いた。

もっと、早くから、人づくり、組織づくりにしっかり取り組んでいたら

バブルが崩壊をした後でも、他のIT企業のように、

みんなで踏ん張って会社を復活させられたのではないかと思うと、

今でも後悔している」

 

まさしく、この社長は、

自分の力量ではなく、

たまたまいた業界の勢いで伸びていた、

嘘をついた数字に踊らせてしまったパターンです。

 

この社長は、社員教育などやった事がなく、

現場任せだったそうです。

 

もし、会社の業績が好調でも、

その数字の中身を本当に冷静に見れていますか?

経営者にとって客観的に自分や自分の会社を見ることができるのは、

非常に大切な能力です。

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