先日、ある著名なコピーライタ―の方とお話する機会がありました。
その方は、グラフィックデザイナーでもあったので、
私が、
「そういったクリエイティブなお仕事をされる方は、
人が思いもつかないようなことを考えたりするイメージがあるので、
センスや才能が必要なんでしょうね」
と話した後に、
「今、コピーライターに必要な能力は何だと思いますか?」
と質問をしたら、
あまりにも意外な回答だったのでびっくりしました。
それが「常識力」です。
その方によると、
「我々がアプローチをするのは、
特別な人ではなく、
常識的な一般の方々です。
だから、多数の人の心に響く、
理解しやすい、わかりやすい、常識的な視点が必要なんです。
一般の方の頭の中や心の中をのぞきに行く力がなければ
勤まらないと考えています。
それを、わかりやすく、おもしろく、
心に刺さるように表現することが仕事です」
とのことだったのです。
言われてみればその通りなのですが、
あまりにも意外な回答だったので、
少しビックリしてしまいました(笑)
要するに、特殊な能力や才能は必要だと思わないというのが
その方の答えだったのです。
それを聞いたとき、
非常に部下育成に似ていると思いました。
私が主催をしている
リーダーズアカデミー
https://www.leaders.ac/
の紹介の時に、こんな話をします。
「優れたリーダーになるのに特殊な能力や才能は関係ない。
野球やサッカーのようなスポーツも、
格闘技やゲームも、
ルールを知ってやるのとやらないのとでは、
勝敗に雲泥の差がつく。
例えば、野球でルールを知らずに、
打った後に3塁へ走って行ってしまうような人がいたら、
勝てるゲームも勝てない。
実は、人づくり、組織づくりにも、ルールが存在する。
このルールを知って人づくりや組織づくりをするのとしないのとでは、
結果に雲泥の差が出る。
このルールを伝えているのが、
私の主催しているリーダーズアカデミーなんです」
その一つのルールとして、
部下育成の際には、
相手の頭の中や心の中をいかにのぞきにいけるかだという話をします。
カリスマ性があったり、強いリーダーは、
自分の常識で人を引っ張っていく傾向があります。
でも、本当に必要なのは「常識力」で、
多くの部下が何を考え、
どうしたいと思っているのかを感じる力だと思っています。
ですから、先日
▼弱いリーダーが「最強」のチームを作る
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/482721056X/leaders-22/ref=nosim
という本も書いたという経緯があります。
あなたも、もし優れたリーダーになるには
特殊な能力や才能が必要だと考えているようであれば、
すぐにその考えを改めてください。
優れたリーダーに必要なことはただ一つ!!
「部下一人一人の成功こそが
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自分の一番の関心事だと、
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自分の部下に心から信じてもらうこと」
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です。