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感情は選べる~「怒り」は自然発生だからしょうがないと思っているあなたへ

私も

「怒らない技術」

「不安にならない技術」

など、感情のコントロールについての著書を多数出しているので、

たまには感情のコントロールについてお話をしたいと思います。

 

「夜と霧」

というドイツ強制収容所体験記録を記した本があります。

ご存知の通り、

言葉では言い表せない悲惨な事件だったわけですが、

その中にこんな一節があります。

 

「あらゆるものを奪われた人間に残されたたった一つのもの、

それは、与えられた運命に対して自分の態度を選ぶ自由、

自分のあり方を決める自由である。」

 

要するに「感情は選べる」ということなのです。

よく、怒りの感情は「瞬間湯沸かし器」という言葉があるように、

パンパーンと条件反射してしまうものなので

選べないという感覚を持っている人がいますが、

それは間違いで、感情は選べるのです。

 

例えば、部下に怒ってばかりいる上司がいたとしましょう。

では、そういう上司は同じことを自分の上司がしたら怒るんですか?

人は異性とキスをすれば興奮をします。

では、そういう人は犬やサルやネズミとキスをしても興奮をするのでしょうか?

自分が言われるとむかつくトリガーとなる一言を

妻や夫が言えば腹を立てているのに、

オウムが同じ一言を言ったら同じように腹を立てるのでしょうか?

 

そうやって、人は

「相手が誰なのか」

によって感情を知らないうちに選んでいるのです。

「この人には怒っていいんだ」

「こういう時は怒っていいんだ」

と自分に怒ることを許可した結果として人は怒っているのです。

あなたの許可なくして、

誰もあなたを怒らせることはできないのです。

 

先日私の「感情マネジメントセミナー」へいらっしゃった某小学校の校長先生が、

こんなことをおっしゃっていました。

 

「怒らないと決めて生活をし始めたら、

本当に怒らなくなってビックリしています。

やればできると思って続けていたら、

周りが変わって、学校が変わりました」

 

うれしい感想ですね(^^)

なんといっても、

あれだけ短気だった私がその実践者です(笑)

 

歳を取ると

「人間丸くなる」

と言いますが、

それは歳とをって感情の選び方を覚えたということです。

 

あなたも試してみてください。

・今日は一日怒らない

・今日は夫(妻・子供)には怒らない

・今日は部下には怒らない

など、対象や時間を決めて実践すると、

感情を選んでいる自分に気づき、

何かが変わると思いますよ。

 

ここでよく質問されるのは、

怒りの感情を我慢することにより、

ストレスがたまるのでは?

逆にそれが原因でイライラしてしまうのでは?

といった類の質問を受けます。

 

これは誤解があるので

次回はその辺をお話しますね。

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