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「変なこと聞いていい?」はパワハラ防止になる

あなたはこの質問を受けたらどういう心理状態に陥るだろうか?

たぶん「どんな変なこと聞かれるのだろう・・・・」と

内容は何にせよ意識のバーがグッと下がって、

自分にとって、変なことを聞かれても

返答ができる心の準備をするのではないだろうか?

結果、たいして変な話でなければ安心して心穏やかに聞くことができ、

準備していた心のバーより予想以上に下をくぐる変な話の場合は、

舞い上がってしまったり、

カッと来たりと感情が乱されることになってしまいます。

 

逆に何の前触れもなく、いきなり変な話をされると、

心の準備ができていない(バーを下げられていない)がゆえに、

相手の話がバーの下をくぐってくる確率が高くなるので、

余計な心の乱れを起こしてしまうのです。

 

「ちょっと厳しい話をさせてもらってもいい?」

「ちょっとネガティブなフィードバックをさせてもらってもいい?」

「ちょっと最近気になっていることがあるんだけどいい?」

「ちょっと率直に話をしたいことがあるんだけどいい?」

など、こういった前置きは、

相手の心のバーを下げて受け入れる準備をさせるのに有効です。

この一言があるだけでパワハラ的な受け取り方も軽減されます。

 

パワハラは

「何を言ったか?したか?」

に焦点が当たりがちですが、

実は

「誰が、どう言ったか?したか?」

も非常に重要です。

この「どう言ったか?」という部分には、

非常に有効なので試してみてください。

 

逆に、あえてこのギャップを教育に使う場合もあります。

荒治療(あえて強烈な教育をして気づかせる手法)をするとき、

いきなり話をして、あえて本人の意識の中にギャップを生み出し、

そのギャップにより本人に強く感じさせるという手法もあります。

 

これを応用したのが、

本当にうれしくて喜んでほしいときに、あえて、

「ちょっと話があるんだけどいいかな?」

とバーを下げさせて、

そのバーの上をはるかに越えるポジティブな話をして、

いい意味でのギャップを生み出し、

本人に喜びを膨らましてもらうという手法です。

 

言葉は人を動かす最高の「武器」です。

でも、使い方によっては「魔物」にもなるのが言葉です。

ぜひ、言葉の精度を上げて素敵な上司になってください。

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