先週は、衝撃的なニュースが飛び込んできました。
触れないわけにはいかないので、
今週は、日産のカルロス・ゴーン会長の事件について
私なりのお話をしたいと思います。
まずは、残念でなりません。
私が好きな経営者の条件。
それは、結果を出していること。
ですから、今まで結果を出している経営者の本は
必ず読むようにしてきました。
その一人が今回事件を起こした日産のゴーン会長の本です。
ゴーンさんの本はすべて読んできましたが、
読まなきゃ、読みたいと思って買ったものの、
まだ読めていない本が一冊書棚に残っています。
そして、残念と同時に、少し悲しいです。
確かに事実なのであれば、
よくないことをしたのは間違いないです。
ただ、倒産寸前の瀕死の状態だった日産を蘇らせ、
そして、成長させ続けてきた経営手腕は本物で、
日産の社員の方はもちろん、
日本国も感謝するに値する経営者です。
にもかかわらず、
世間は手のひらを返したように今では悪者扱いをしています。
しかし、これが公器である上場企業のトップになるということなのだと、
私自身も身が引き締まる思いです。
では、彼は、なぜ足を踏み外してしまったのでしょうか。
これは、大企業のトップに限る話ではなく、
事業がうまくいっている(うまくいきだしている)
中小企業の社長の誰にでも忍び寄る悪魔のささやきがあります。
それは、少し事業がうまくいくと陥る6つの心の病です。
①自己満足
②妥協
③自惚れ
④甘え
⑤おごり
⑥マンネリ
今回のゴーンさんは
③、④、⑤あたりの心の病にかかってしまった典型ですね。
法律的に問題があったかどうかは私にはわかりません。
一部には無罪になる可能性もあるという話もあります。
少なくとも倫理観ということを考えたときに、
ここは日本である以上褒められた話ではありません。
組織で成果を出し続けるために、
リーダーには自分自身を厳しくマネジメントし、
安定的に役割を果たすことが求められます。
「したい」ことより「すべき事」を優先できる、
私利私欲を超えた大局的な視点を持っていることは、
組織をまとめていくリーダーにとって、
とても大きな責任です。
そのために必要なことは、
人間の最大の敵である、
「本能、欲」をコントロールすることです。
本来、経営では
「正しいか、正しくないか」
という基準でさまざまな判断を下さなければなりません。
ところが、欲をコントロールできないリーダーは
「やりたい、やりたくない」
「好き、嫌い」
などの基準で判断をしてしまいます。
欲には金銭欲・ビジネス欲・自己顕示欲・性欲、食欲、睡眠欲などさまざまです。
その欲に流されて、自分をコントロールできないようでは、
リーダーは務まりません。
もちろん、リーダーとて人の子。
聖人君子のように完璧である必要なないと思っています。
少し足りないことがあるくらいが人間臭さもあっていいと思います。
ただ、塀の上を歩くことはあっても、
塀の外に落ちるようなことをしては、
やはりリーダーとしてはアウトですよね。
では、長くなったので、
次回は
ZOZO前沢 VS 日産カルロスゴーン
ということで、
好きか嫌いか?
正しいか正しくないか?
は置いておいて、
「違い」について少しお話をしてみたいと思います。