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ZOZO前澤社長 VS 日産カルロス・ゴーン前会長

前回は、突然飛び込んできた、

日産カルロス・ゴーン前会長の事件について、

私なりの視点でお伝えをしました。

今週は

好きか嫌いか?

正しいか正しくないか?

は置いておいて、

『ZOZO前澤社長』と『日産カルロス・ゴーン前会長』

の「違い」について、少しお話をしてみたいと思います。

 

まずは、ZOZOの前澤社長と言えば、

・約124億の絵画

・数千億ともいわれる宇宙旅行

・芸能人との恋愛

・約60億のプライベートジェット

・約1.5億と言われるスーパーカー

・約100億の豪邸

・1点が4,500万円、もう1点は9,500万円と言われる腕時計

などなど、豪快な方だということは皆さんご存知の通りです。

(ネット情報なので正しいかわかりませんが、

近い話であることは間違いないと思います)

こういった振る舞いをすることが、

どう思うかはそれぞれの考え方があるので置いておいて、

ゴーン前会長との決定的な違いがあります。

それは、

『オープンにしているか、していないか』

ということです。

前澤社長は、良くも悪くもこういったことをオープンにしています。

ゴーン前会長はこそこそやっていたことは、

何か問題や後ろめたさがあったからととらえられても仕方がないことですね。

 

私は、ZOZO前澤社長にしても、

日産カルロス・ゴーン前会長にしても

以下の3点が守られていれば何の問題もないと思っています。

 

1)行いが自分のコントロール下(管理下)にある

何か問題や後ろめたさがなく、

好き・嫌いや、やりたい・やりたくないなどの

説明のつかない欲におぼれた行いでなく、

「なぜそうしたのか?」

という社員に対する公明正大な説明がつくかどうかということです。

例えば、プライベートジェットでいえば、

「年間これくらい移動をしていて、

時間もこれだけかかっていて、

コストと時間を考えれば、

プライベートジェットを買って移動をしたほうが、

はるかに効率が良くなる」

と説明がつけば何の問題もないことです。

レベルの違う話ではありますが、

私の友人でいうと、

都内及びその近郊は、ほぼタクシーを使うという友人がいます。

説明を聞いて納得しました。

私が、なぜ自分の車を持っていないのか?乗らないのか?

説明をすれば、誰もが納得をしてくれます。

もちろん、納得はすれど、

感情的に受け入れるかどうかは別問題です。

それは仕方のないことですね。

 

2)自分のお金である

これは、説明をする必要はなく、

何十億だろうが、

自分が頑張って稼いだお金であれば、

誰から文句を言われる筋合いはないので、

好きに使えばいいと思います。

(たぶん、前澤社長はこれだと信じています)

宇宙旅行の件で、ZOZOや前澤社長は世界区になりました。

これは自分のやりたいことでもあるが、

ZOZOの今後の世界戦略の認知のためだとも言っていたと記憶しています。

詳細は分かりませんが、

自分のお金を会社の宣伝のために使ったのであれば、

ある意味素晴らしいと思います。

 

3)会社の「お金」や「仕組み」を使って個人のことに費やしていない

日産カルロス・ゴーン前会長の場合は、

この点でよくなかったと思っています。

有価証券報告書の虚偽記載に関していろいろ言われていますが、

法的に問題があったかどうかは

最終的にはまだわかりません。

しかし、会社の「お金」や「仕組み」を使って

個人のことに費やしていたことが、

法的な問題ではなく、

公器である上場企業の会長がやる行為としては

褒められたものではないのではないでしょうか。

 

以前読んだ本に

稲盛さんのエピソードが掲載されていました。

社用車が稲盛さんを迎えに来た時、

ちょうど奥さんが外出をするのに駅まで行こうとしていたそうです。

その時に稲盛さんが、

「駅に行くなら通り道なので送って行ってやるから乗れば」

と奥さんい言ったそうです。

すると奥さんは、

「あなた、何を言っているの、

私は私的な用事で出かけるのに、

社用車に乗るわけにはいきません」

と言って、歩いて駅まで行ったそうです。

その時稲盛さんは

「わしはまだまだだな」

と思ったということです。

(話の内容があっているかどうかわかりませんが、

近い話だと思います)

あなたはこの話を聞いてどう思いますか?

 

この稲盛さんの奥さんのような心の持ち主であったら、

前澤社長はどうするのか?

ゴーン前会長はどうするのか?

それは神のみぞ知るという感じですね(笑)