リーダーのための「人づくり、組織づくり」に特化した日本一の教育機関を目指す!
経営者向けセミナー・講習会

AI時代に人間ができること

AIとは、人工知能のこと。

世の中、AIの発達により、

人の仕事がどんどん浸食されて、

「多くの仕事がAIに置き換えられる」

と取り沙汰されるようになりました。

 

「人間が行う仕事の約半分が機械に奪われる」

これから

「消える職業」「なくなる仕事」

そんな衝撃的な予測をするのは、

英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究チーム。

 

しかし、実際にはなくならない。

仕事というのは、

なくなってもまた新しい仕事が生まれる。

それが、社会構造だと私は思っています。

 

先日、休日の朝、妻と

「たまにはおいしいモーニングを食べに行こうか?」

ということになり、

二人で検索をして、

渋谷のとある評判の高い

おいしそうなモーニングを提供しているお店に行きました。

 

システムがよくわからなかったので近くにいた女性に質問をすると、

面倒くさそうに不愛想な態度で接客され、

せっかく来たのに不愉快な気持ちになりました。

まあ、気を取り直して、

とりあえず、

最初に注文をして会計をするシステムだったのですが、

選んで注文をしてみたら3500円。

朝からそこそこの値段するなと思いましたが、

おいしい朝食を食べれるのであれば「よし」としようと思いました。

 

注文をした後食べたかったパンを取りに行くと、

「すいません、食パンがなくなってしまいました」

と言われたのです。

一番メインの食パンがないとはどういうことかと思い、

また不愉快になり、

「まったく3500円の価値がない」と思いながら、

あるものの中から選んで手に取り、

席へ戻って妻に一連の出来事を話し、

文句を言いながら

「この店2度ないな」と思いながら食べていました。

 

すると、一人のお店の女性が寄ってきて、

「先ほど食パンを頼まれましたよね?

すいません、ありましたのでお食べになりますか?」

と微笑みかけてきたのです。

さきほど近くで聞いていたのか、

広いお店の中をわざわざ私を探してきてくれたのです。

私は一気に気分がよくなり、

「ありがとうございます。

ではいただいていいですか?」

と言って、気持ちよく受け取らせてもらいました。

ちなみに、一応伝えておくと、

食パンがないことに対して、

私がクレームをつけたりなどの行為は一切していない中での、

彼女の気遣いだったのです。

 

ビジネスは価値と価値の交換です。

それなりのお金を払った以上は、

サービスを含めて、

お客様はそれなりの期待をします。

期待を裏切られるとがっかりします。

 

人材難による採用基準の低下で、

各種サービス業のサービス水準が落ちていると聞きます。

特に、飲食やホテルなど。

 

AIの話に戻しますが、

先ほどの食パンを届けてくれた女性のように、

ちょっとしたサービスや心遣い、笑顔で

お客様はホッと癒されます。

満足もします。

こういったちょっとしたサービスや心遣い・笑顔は、

やはり、人間の肌感覚の中から生まれるからこそ、

人を癒し、人の気持ちよくさせるのであって、

決してAIを組み込んだ体温のないロボットには

できないことではないでしょうか。

 

これから我々は、

人だからできることが何なのか?

を真剣に考えていかないといけませんね。