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「社長が〇〇って言っているから」は組織弱体化のパスワード

先日、

 

『・・・・・危機感を覚えたのは、

「社長が〇〇って言っているから」

という言葉を社内で耳にするようになった時からです。』

 

という誰かのインタビュー記事を見ました。

これがどういうことを意味するのでしょうか。

 

組織が大きくなると、

それが他人、特に他部門の相手を動かそうとする時に使える

『パワーワード』になってしまうということなのです。

「社長が〇〇って言っているから」

という言葉は、いろいろな組織弱体化を引き起こす

恐ろしい言葉です。

 

【1】逃避に使える

 

「社長が〇〇って言っているから」

と言ってやってうまくいかなくても、

社長のせいにできる。

ある意味、やることに対して、

無責任に取り組めてしまいます。

特に現場のリーダーにとっては、

いざとなったら逃げられる都合のいい言葉です。

 

【2】社員の思考を停止させる

 

「社長が〇〇って言っているから」

という言葉は、議論をして納得して取り組むときには出ません。

可能性としては、

社長の言うことが絶対になっているようなワンマンの会社や、

自分の意見ばかりを通そうとする、

部下の意見を否定ばかりするような会社に出がちの発言です。

社長が裸の王様になっていて、

社員が思考停止状態になり、

創造性を殺す組織の可能性があります。

 

【3】腹落ちしていない言葉なので現場に間違って伝わる

 

先ほどお話をしたように、

「社長が〇〇って言っているから」

は、議論を尽くして腹落ちした言葉ではないので、

権力だけが現場で使われていて、

社長が本当に伝えたかった思いはくみ取られていない可能性もあります。

 

上記3つのことからも分かるように、

「社長が〇〇って言っているから」

は組織弱体化のパスワードなのです。

もちろん、会社だけではありません。

部でも、課でも、チームでも一緒です。

 

「部長が〇〇って言っているから」

「課長が〇〇って言っているから」

「監督が〇〇って言っているから」

「リーダーが〇〇って言っているから」

 

どれをとっても、

この後、何か組織にいいことが起こりそうな予感のする言葉に聞こえるでしょうか。

 

もし、あなたの会社で

「社長が〇〇って言っているから」

という言葉を社内で耳にするようになったら、

それは組織弱体化に向けた赤信号だと思って、

ぜひ気を付けてください。