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『上司の「余計な心配」が部下の心の支え』なのかも

実は中学2年生の愛息子を

彼の将来を家族で話し合った結果、

2学期から転校させることにしました。

今よりもはるかにレベルの高い、

授業の2/3は英語で行われるという学校です。

少し遠くの学校になるので、

寮生活になるのですが、

親としてはいろいろと心配をしています。

 

・新しい学校で

・期の途中からの転校で

・見知らぬ友人たちに囲まれて

・単級なので中1から既に同じ仲間で学んでいてクラスが出来上がっている中で

・13歳にして親元を離れて

・いきなり寮生活がスタートし

・いきなり授業が英語になり

・勉強嫌いの子が勉強をしなければいけない環境に追い込まれる

 

こう並べていると、

多岐にわたり子供が精神的ストレスを感じる環境が多いので、

正直心配で仕方ありません。

でも、彼は幼いころから、

シンガポールへの移住という特殊要因はありましたが、

幼稚園を2回、小学校を1回、

既に転園と転校を経験しています。

ですから、子供の順応性と可能性を信じて、

家族会議の結果、

「きっとこの決断は正解だったと言える日が来る」

という結論になり、

子供もチャレンジしたいと言ってくれたので、

転校することになりました。

 

(寮生活は未だに納得しているわけではなく、

とりあえず、まずは寮生活からスタートしてみて、

その後のことは後で考えるということになっていますが、笑)

 

先日たまたまある人にその話をしたところ、

 

「嶋津さん、何を言っているんですか?

その環境、冷静に考えれば、

子供にとっては『前進』はあっても『後退』はないですよ。

・英語力は間違いなく上がる

・早い段階で自立する

・学力は上がる

・お子さんのアメリカの大学に行くという希望が叶う

考えるだけでワクワクしませんか?」

 

と言われてしまい、

 

「そう言われれば、親として心配が尽きないが、

確かにそれは一理ある。

こういうのを『親の余計な心配』というのかな」

 

と思いました。

 

休日に、たまたまその話しを家族で朝食をとりながらしたところ、

子供がこう話してくれました。

 

「お父さん、それは違うよ。

その親の余計な心配が子供はうれしいんだよ。

もし僕がさまよったときに、

ちゃんと心配しくれている親がいる、

助けてくれる親がいるという安心感が、

子供の心の支えになるんだよ」

 

今回の一大決心をした転校騒動の

子供の本音が聴けたような気がして、

涙をこらえながら、

「これでいいんだ」と少し安心をしました。

 

話が長くなりましたが、

なぜ、こんな身の上話をしたのかと言いますと、

これを『上司と部下』の関係に例えたときに

どんなことが言えるでしょうか。

 

先週のメルマガで、

リーダーとして最も大切なことは、

 

「部下一人一人の成功こそが自分の一番大切な目標だと

部下に心から信じてもらうこと」

 

というお話をしましたが、

まさしく、部下が一生懸命頑張っている姿に対して、

部下の将来のキャリア形成を心配して、

一生懸命関わろうとしてリーダーと、

いい関係が築けないわけがないと思うと、

『親と子の関係』も『上司と部下の関係』も、

本質的にはやることは同じなのではないかと、

改めて思った出来事でした。

 

あなたは、

部下のキャリア形成を心配して本気で部下と関わっていますか?