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23歳にして1億!お金は水物?

私は20代、30代

死ぬほど働いた一つの成果として、

今は、同世代の人に比べれば、

随分と豊かな生活をすることが

できている方だと思います。

また、多少の個人資産も

築くことができました。

実は、それとは裏腹に

いつ一文無しになるかという

恐怖があります。

なぜなら、

20代にものすごく

いい体験をしたからです。

 

私が就職した会社は、

バブル絶頂期に

株式上場(IPO)をしました。

私が就職をしてから

2年後のことです。

その当時、私は株のことなど

さっぱりわからなかったので、

先輩や親が言うがままに

増資などの際に自社株を買いました。

すると何と上場をしてから

一番高い時で、持っている株の含み益が

23歳にして【1億円】になったのです!!

当時はこのすごさが、

よくわかっていませんでしたが(汗)

その株を高値の時に売り抜いて、

若くして数千万円を

手に入れた仲間や先輩もいました。

逆に、お金にもなっていないのに

「今売ったらいくらになるよ」

という感じのタラレバの世界で

お金を持ったと勘違いをして、

分不相応な豪遊をしていた人達も

たくさんいました。

私は、あくまでも現金化されていない

含み益で踊らされている周りを見ていて

「お金となって

自分の手元にあるわけではないのに・・」

と不思議に思っていました。

結果はご存じの通り、

その後バブルが崩壊をして

みんな借金だらけになり、

人生を狂わした人がたくさんいました。

 

私はよくわからなかったのが功を奏して

「自社の株を売るのは、

会社に対する裏切り行為だ」

くらいの正義感を持ち、

株を売らなかったですし、

含み益などと言う

タラレバは考えなかったので

幸いにもたいした痛手は

ありませんでした。

 

結局、会社を辞める時に

全部売り払った時は

390万円にしかならず、

投資額は約300万だったので

損はしませんでしたが、

会社設立の際の資本金で全て消えました。

冷静に考えると

1億が390万ですから

大きな痛手ですよね(汗)

 

でも、結果論ですが

それでよかったと思っています。

もし、私も当時

変に株のことを知っていて、

いいタイミングで売って、

若くして分不相応のお金を持ったら

勘違いを起こして人生狂わして

いたかも知れません。

いや、自分の性格を考えると、

間違いなく人生狂わせていたという

自信があります(笑)

この事があるので常に

【 お金は水物だ 】

と言う感覚があり、

どんなにお金があっても

常になくなる恐怖感がぬぐえないのです。

 

今、上場をしたことにより得た資産は

自分が額に汗した結果なので

ものすごく大切です。

しかし、当時は先人たちの頑張りにより

天からふってきたような話だったので、

ちょっと語弊があるかも知れませんが

当時の周りの人たちを見ていて、

【人は楽して儲けた泡銭は湯水のように使う】

という教訓を学んだ気がします。

やっぱり人は額に汗して稼がないと

ダメだということですね(笑)