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「会社」から「社会」から会話が減った?(2)

先週の金曜日は、

会話が減った「会社」「社会」の背景に

【 ITの普及 】があると書きました。

その後、

会話が減るもう一つの原因について、

考えたのですが、

「非言語コミュニケーションが苦手な人が増えている」

のではないかと思うのです。

 

このことに関連する記事が、

以前、シンガポールの雑誌に

掲載されていました。

この雑誌によると、

普段は、無口でおとなしいのに

携帯やPCでメールなどの

文字でのコミュニケーションになると

絵文字などを使い、

活き活きとした言葉を発し、

自分の気持ちを

表現しているということでした。

 

裏をかえせば、

直接顔をみて言葉を交わす、、、、

空気を読んで

コミュニケーションをするのが

下手になっているということです。

相手の表情や仕草、

目の動き、身振りなどで

気持ちや考えを伝えたり、

察したりする

コミュニケーションが苦手で、

億劫になっている可能性があります。

やらなければどんどん、

下手になるのは自明のこと。

空気も読めなくなる一方です。

 

かつての日本のように

その社会のメンバーが

共通認識していることが多い社会だと

以心伝心で伝わることが多いのですが、

共通の理解がない

異文化の相手には通用しません。

相手に伝わるように

自分の考えを伝え、

相手の言葉や考え方を

理解するためにスキルが必要になります。

 

言葉が通じなければ、

頼りになるのが

非言語コミュニケーション力です。

非言語コミュニケーション力が低いまま

グローバリゼーションが

進む世界に放り出されたら、

その行く末は・・・・。

 

以前、長い間アメリカに

住んでいる方に

以下ような話を聞きました。

 

「アメリカ人は

自己主張が強いと言われるが、

これは違うと思います。

日本人から見たら、

そのように見えるが、

アメリカは日本のように

単一民族国家ではなく、

多民族国家であるという背景がある。

世界各国から

いろんな人種の人があつまり、

文化や習慣が

ミックスされた国がアメリカです。

このような国で

習慣や文化が違う人間が

生きていくために、

相手に誤解をされないためにも

自分の考えや思いをしっかり伝える、

という文化が形成された。」

 

この話を聞いて、

私は「なるほど!」と

と思ったのを覚えています。

私は、シンガポールに

住んでいたことがあるので、

上記のことを強く思います。

 

世の中にはいろんな人達がいて、

いろんな文化・習慣があり

それを受け入れ、かつ

自分の文化・習慣を

受け入れてもらうために

価値観が多様化してきた日本でも、

しっかりと相手に

伝えるということの必要性を

感じてほしいと思います。