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部下と対立したときの対処法

あなたは部下と意見が対立をしたときに

どうのように対処していますか?

もちろん、ことの程度によって

対処は異なりますが、

私は自分の中で

ガイドラインを持っています。

それは

【その決断の最終責任は誰が取るのか?】

ということです。

 

私は以前、ある支店の支店長の

仕事のやり方に

かなり不満を持っていました。

もちろん実績も良くありません。

そこで、私は、私なりの改革に

向けての提案をしました。

ところが、その支店長は

もともと自我が強く

頑固なタイプだったのですが

「どうしても今のやり方でやりたい」

と譲りませんでした。

議論が平行線をたどる中、

私は決して強要はしませんでした。

なぜなら、人が納得して動いた時と

そうでない時のエネルギー(生産性)の

違いを知っているからです。

 

私の著書にも書きましたが、

人は納得して動かないと

本当の力は発揮しません。

人に言われて納得しないで

やった時の生産性を1とすると、

人に言われたとしても

納得してやった時の生産性は1.6倍、

自分で考えて、自分で決めて

自発的にやった時の生産性は1.6の2乗、

つまり、2.56倍になるという

データもあったりします。

ですから、どんな形にしても

本人の納得なしに物事を

前へ進めないようにしてきました。

 

ですから、私はその支店長と

意見が対立をした時に、

「どちらを選ぼうが

最後に責任を取るのはお前だ。

俺の言うことが理解できて、

納得できるならそうして欲しい。

でも、もしそう思えないのであれば、

自分の意志を貫け。

その方が後悔がない。」

と、言いました。

 

私は上司が

「あえて責任を取らない」

ということも、大切な勇気だと

考えています。

人が本当に

責任を取らなくていいことに

本気になるでしょうか。

自分で責任を

取らなければならないからこそ、

必死になるのではないでしょうか。

教育という観点から

私は必要な行為だと考えています。

 

あなたの会社では、社員に

どこまで納得感のある仕事を

させられていますか?