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創業10年という奇跡

「起業した会社が10年存続したら奇跡である。」

こう聞いて、経営者や幹部であるあなたは

どう感じるでしょうか。

起業して間もない

アーリーステージの会社の社長なら、

「そんなことはない。

 自分たちは10年でも、

20年でも続けてやる」

と思っているかもしれません。

もし、本当に10年以上にわたって

会社経営が続けられるとしたら、

それは素晴らしいことであり、

同時に、じつにめずらしいことなんです。

 

私が奇跡と表現するには根拠があります。

ある統計によれば、

起業したいと思っている人が

実際に起業できる可能性はわずか6%です。

その6%のうち、

1年で会社を倒産させてしまう人が30%。

そして、生き残った60%のうち、

10年後には70%が倒産してしまいます。

 

整理して考えてみましょう。

起業したい人が100人いれば、

実現できるのが6人。

『100人→6人』

そのうち、2人は1年で会社をつぶしてしまいます。

『6人→4人』

残った4人のうち、

3人が10年以内に倒産の憂き目にあいます。

『4人→1人』

つまり、起業を志した100人のうち、

10年以上会社を存続させられるのは

たった1人なのです。

 

私が奇跡と表現する理由を

理解いただけたでしょうか。

昨今フリーランス含めて

起業がブームのようになり、

社長がたくさん誕生していますが、

経営を続けていくのは

それほどまでに厳しいのです。

 

そもそも企業は存続することで、

従業員や取引先、株主や消費者など

多くの人(ステークホルダー)に貢献します。

 

では、反対に企業が社会に対して行なう

もっともマイナスの貢献とは何でしょうか。

それは【倒産】です。

会社が倒産すると、

多くのステークホルダーに甚大な迷惑をかけます。

取引先、お客様、株主、従業員など、

たくさんの人が不幸となり、

人生を狂わされます。

突然、職を失ったり、

大口の取引先がなくなるなど、

たいへんな苦労を背負うことも多いでしょう。

 

しかし残念なことに、

起業した経営者100人のうち、

99人までが会社をつぶし、

ステークホルダーに迷惑をかけ、

社会に対しマイナスの貢献をするのです。

自分の会社だけは倒産させたくない。

経営者や幹部なら、

誰だってそう思うはずです。

ですが現実は10年、20年と

続けていける会社など本当にまれなのです。

 

極端な話、今、手を挙げて

「私社長です!」

と言った瞬間に、

今の時代誰でも社長にはなれます。

経営者になることと、

経営をし続けられることは全然違うのです。