先週の金曜日に、
心配で部下に仕事を任せられない上司のお話をしましたが、
今日はその解消方法についてお話しましょう。
その前にあなたに質問です。
「人はなぜ不安になったり、
心配になったりするかご存知ですか?」
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人は「見えない未来」に対して不安になったり、
心配になったりするのです。
ということは、
心配を解消するためには
少しでも見えないことを見えるようにすればいいわけです。
その心配を少しでも和らげてくれるものは何だと思いますか?
それが世でいう
「報告・連絡・相談」
と言われる物です。
仕事を任せられた部下には、
2つの責任が問われます。
「結果責任」はもちろんですが、
「説明責任」も問われます。
心配性の方は、そのことを仕事を任せるときに、
はっきりと部下に伝えておくべきでしょう。
更には、どんなタイミングで、
どんな内容の報告を受けたいと考えているのか、
そこまでしっかり指示をしておけば、
だいぶ心配は解消されるはずです。
それでも解消されなければ、
書面にしてルール化すればいいのではないでしょうか。
ここで、忘れてはならないのが、
仕事を任せたからには上司として、
ある能力が問われます。
それは「我慢」という能力です。
私は部下育成に関するセミナーの中で
「部下の成長は待たされるもの」
と伝えています。
例えばお子様がいる方なら分かりやすいと思いますが、
親にとって子供が成長していく段階で
「早く○○できるようになって欲しい」
と思いながらも、
待たされることばかりではないですか?
笑う、目が見えるようになる、
しゃべる、ハイハイする、
歩く、食べる、幼稚園に行く、
小学校へ行く、中学へ行くなど、
待たされることの連続ではないでしょうか。
要するに、部下の成長を考えるのであれば、
我慢するということは付き物なのです。
仕事を任せたと表面上は伝えていても、
結局細かいところまで口を出していては、
部下にしてみたら
「だったら最初からこの仕事を任せないで自分でやれよ」
ということになってしまいます。
生まれたばかりの赤ちゃんに
「お前は‘あいうえお’も言えないのか」
と我慢仕切れずに怒ったりしませんよね(笑)?
ぜひ、部下のことを思うからこそ、
待つ勇気を持ってあげてください。