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あなたの部下は目標達成を習慣化できていますか?

あなたの会社には、

「商品を何台売るぞ!」

「契約件数は何件とるぞ!」

「不良率を何%以下にするぞ!」

「売上〇円達成するぞ!」

など、非常に明確な目標が掲げられ、

そのためのテクニカルな話し合いも頻繁に行われていることでしょう。

会社によっては、言葉だけではなく、壁に張り出すなどして、

目標達成に向けて部下を叱咤激励している場合もあると思います。

 

しかし、「笛吹けど踊らず」と言った会社も多いのではないでしょうか。

そう言った会社に良くありがちなのが、

誤った目標思考に陥っているということです。

 

あなたは、自分の部下から突然

「目標って何ですか?」

「目的って何ですか?」

かれたら、きちんと違いを説明できるでしょうか。

私はセミナーで受講生の皆さんへこの問いかけをすると、

なんとなくはわかっているようですが、

明確な定義が言えないリーダーがいるのには驚かされます。

ひどい方になると、混同されている方がいますが、

全然別物ですよね。

 

例えば、3日以内にある島へ到着しなければならないとしましょう。

押し寄せる荒波を何とかしのぎ、

懸命にオールをこいで、

もう少しで島へたどり着くというところで、

突然の嵐に見舞われ、

スタート地点まで押し戻されてしまいました。

さて、あなたはどう思いますか?

 

ほとんどの人が、

「もう、こんなことやってられない」

「面倒くさいから、もうやめてしまえ」

と思うのではありませんか?

そう思うのも当然です。

なぜなら、この場合は、あるものが欠落をしているのです。

それは、「目的」です。

目標はあっても、目的がないのです。

 

私なりに目的と目標の違いを説明するのであれば、

「目標とは、いつまでに、何を、どうするのか」

という手法のことであり、

「目的とは、何のために、なぜするのか」

という行動の理由のことです。

 

では、先程のケースに、目的付けをしてみましょう。

例えば、

 

「残虐な男に、妻や子供が捕らえられていて、

3日以内に島へたどり着かないと生命の危険にさらされる」

 

という状況があったとします。

 

「愛する妻や子供を救う」

 

という目的が生まれ、

 

「3日以内に島へたどり着く」

 

という目標も明確になります。

そうなると、たとえ嵐で押し戻されたとしても、

最後まであきらめずに行動するのではないでしょうか。

あなたは

「もしかしたら間に合わないかも知れない」

と不安にかられながらも、

一生懸命にもう一度、ボートをこぎ出すはずです。

 

人は「目的」と「目標」が揃ったとき、

初めて自主的に、かつ、たとえ困難な状況でも粘り強く行動するようになります。

 

人は目標では動議付けされません。

人は目的にのみ動議付けされるのです。

 

ロケット花火を夜空に100M飛ばす目標があったとしても、

ロケット花火だけでは飛びませんよね。

導火線に火を付ける必要があるのです。

この火が目的なんです。

 

目的を見失っている従業員に対して、

片手に目標を掲げ、

もう片方の手で拳を振り上げて叱咤激励をしても、

行動を引き出すことはできません。

自分の心に火を付ける「目的」があるからこそ、

人は行動を起こし、徹底することができるのです。

 

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