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「不平・不満は会社が健康(健全)である証拠」

一般的に日本企業では、

従業員の会社や上司に対する

「不平」や「不満」はネガティブな

イメージがあると思います。

しかし、私はまったく逆で、

非常にポジティブなものだと考えています。

会社にとって「不平」や「不満」を

みんなでハッキリ言い合うということは、

問題点の顕在化につながります。

陰でこそこそ言ったり、

酒のつまみにしているようでは

潜在化してしまい、

表面に現れず、

問題を問題と分からないまま

経営や部門運営をしてしまうことになりかねません。

 

私はよく人間の体に例えますが、

風邪を引いた、

怪我をしたなど、

表面にはっきり出てくる病気は

早期治療が可能です。

でも、何だか体がだるい、

疲れやすい、

ということで病院にいっても

原因が見当たらずに1年が経過し、

なかなか改善されないので

違う病院に行ったら癌が発見されて、

その時は「もう手遅れだった」

ということでは遅いのです。

 

ある社長様は、

「不平や不満は耳が腐るから聞きたくもない」

と言っていましたが、

従業員にしてみると、

自分が思っていることの、

どれが不満で、

どれが意見になるのか分からなくなってしまい、

「下手に言って社長に怒られるくらいなら、言わないほうがましだ」

と、どんどん社員が口を閉ざしてしまうということにもなりかねません。

とはいっても、

確かに自分勝手な不平や不満があるもの事実です。

そのような時は、

不平や不満をまずは「課題」に変えて、

更にはその課題に対して

「当事者意識」を持たせるために、

「自分にできることは何なのか」

を考えさせるようにします。

 

分かりやすいように例え話でご説明しましょう。

「事務処理が多すぎる」

という不満を課題に変えると

「事務処理を減らす」

となります。

更にそこに当事者としての関わりを持たせるために

「事務処理を減らすために私にできることは、

自分の仕事の内容を整理して、

もっと効率化できないか、

○日までに考える」

といったようになります。

要するに、

ポジティブな「不平」や「不満」にするためには、

常に

「〜するために、私にできることは〜です」

と課題転換するように指導を重ねていくということが重要です。

 

私もよく企業セミナーで行うのですが、

現在その企業で抱えている不平や不満を洗い出していただき、

それを課題転換して、

実行期日を決めて解決していただくことにより、

みなさんが不平や不満の言い方を考えるようになり、

更には解決ができて成果が上がっています。

単純なことのようですが、

「不平や不満を言い合うことが素晴らしいことなんだ」

ということを考えたことがありますか?

私がよくみなさんにお伝えをしている、

「目に見えない企業文化が、成長の8割を支えている

ということです。

こういったことの一つ一つが

「文化」として根付き

企業の成長が支えられているということなのです。

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