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楽しむための人生ではなく、楽しみながらの人生

私の友人の娘さんが、

マレーシアでボランティア活動をした帰り道に

シンガポールの私の自宅へ遊びに来たことがあります。

2日間泊まって帰りました。

私には娘がいないので、娘を持った気分になり、

楽しい一時を過ごすことができました。

 

私の友人は、若くして子供を産んだので、

娘さんは当時21歳の一人立ちをした立派な大学生でした。

 

その彼女と過ごす中で、

ものすごく印象に残った言葉があります。

それは、

 

「お金があれば、何でも手に入って幸せだけど、

 本当の幸せって何なんだろ?

 私は、今回ボランティア活動をしている時、

 日差しの強い中、水が少なかったから、

 生ぬるい水をチビチビ飲んでいた。

 その活動終了後、

  近くのお店まで15分くらいかかったけど、

 みんなで話しながら買いに行ったコーラの方が、

 お金があって、

 目の前にあるコンビニで直ぐ手に入ったコーラを飲んだときよりも、

 遙かに楽しくて幸せで、

 私にとって、ものすごく価値があった」

 

という言葉です。

彼女はこの体験からきっと多くのことを学んだのでしょう。

 

私はセミナーで、

 

『結果は得るものであって、学ぶことはない。

 学びはプロセスからのみ得られる』

 

という話をします。

この場合『コーラを飲む』という得られる結果は

変わりありませんが、

コーラを飲むまでのプロセスで、

お金があって目の前にあるコンビニで買うコーラよりも、

ボランティア活動を通して苦労を分かち合った後、

手に入れたコーラの方が遙かに価値があった

ということですよね。

 

私はアウトプットされた結果のみを評価する

【間違った成果主義】

を導入している企業が気になってなりません。

 

この例を見れば分かるように、

私は、本当に部下・従業員の成長を願うのであれば、

その結果を得るために、

どういったプロセスを踏んだかを

もっと大切にすべきだと考えています。

 

あまりにも、

結果だ!結果だ!結果だ!

と結果をあげれば何をやってもOKのようなことを

してしまった結果が、昨今蔓延する企業不祥事を

起こしている原因の一つではないでしょうか。

 

人は元来

「何のために生まれてきたのか?」

を考えれば分かるように、

楽しむことを忘れてはなりません。

 

しかし、

あまりにも行き過ぎた成果主義になりすぎると、

いつのまにか『楽しむため』に生きていく人生になり、

『楽しみながら』生きる人生を

忘れてしまうような気がしてなりません。

 

どんな世界であろうがプロとして働いている我々は、

求められるものが結果なのは十分に分かっているはずです。

しかし、

大切なのは、その結果を出すためのプロセスなのです。

 

私はまだまだ若輩者ですが、

それなりの経験の中から、

今だからこそ結果を出すために

プロセスこそが大切だと言えるのです。

だから、私は強烈なプロセス思考なのです。

 

みなさんの会社では

間違った、

行き過ぎた成果主義で人を動かしていませんか?

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