最近、起業したばかりの会社に伺うことが多く、
事務所の中を見ると創業間もない匂いがプンプンして、
私が起業した25年前を懐かしく思い出します。
事務所もビルではなくマンションの一室で狭苦しく、
お世辞でも綺麗といえない。
さらには給料も安月給。
起業間もないので、
人がいない、
物がない、
金がない、
情報がない、
時間がない、
のないないづくしで働くことになります。
それでも、そこでは少ない社員が、
みんな活き活き元気に働いている。
なぜだろう・・・。
話しをしていて思うのは、
みんな「いずれこうなる」という
想い(夢)を食べて一生懸命がんばれているような気がします。
逆を言えば、彼らが夢を食べることができずにいると、
目先の苦労やイヤなことばかりに目が向き、
餓死(退社)してしまうでしょう。
ですから、私はいろいろな会社の社長様によくアドバイスをするのは、
とにかく会社が小さければ小さいほど、
社長は社員に対して夢を語り、
「自分たちは何のために頑張っているのか?」
という目的を、
メッセージとして明確に送り続けることが必要なのです。
もちろん、大きなビジョンを語ることは必要ですが、
それだけでは私はダメだと思っています。
彼らが身近に感じることができる、
小さなワクワク感も必要です。
私は起業した当初、まだ社員が10名程度でしたが、
「ステップ100」というビジョンを掲げていました。
これは、従業員100名体制を平成10年までに作ると言うビジョンでした。
更に、目先のワクワク感として
「そういえば世の中に週休3日の会社ってないよな、
週5日の仕事を4日間で終わらせられるようにして、
日本初の週休3日の会社を作るってどう?」
と、従業員に何気に提案をして、
いろいろな夢やワクワク感を持って仕事をしていました。
それ以外にも
「みんなで期日決めて車買うのはどう?」
「値札見ないで買い物がしてみたいね」
「いずれ結婚したら自分の家が欲しいよね」
「早く○○な環境のあるちゃんとしたオフィスに引っ越しをしたいよね」
などなど、
コミュニケーション、
飲みにケーション含めてよく話をしました。
今から思うと予定は未定で、
いろいろなことが実現しなかったのが現実ですが、
それでも、そういった夢やワクワク感を持たせ続けるのは、
社長の大切な役割だと思います。
私もサラリーマン時代、
ワクワクするようないろいろな夢をもたされました。
でも、いくつ実現したのだろう?????
たぶん騙された数の方が多いと思います(笑)
それでも、頑張れたのはやはり大小関わらず
「夢」があったからだと思います。
あなたは社員に夢を語っていますか?