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しない勇気、すてる勇気

私は以前から、経営(仕事)や人生に対して

「集中と選択」という原理原則についてお話をしていますが、

この「集中と選択」をより機能させるために必要なのが、

「しない勇気、すてる勇気」です。

 

松井証券の松井社長が

『経営を振り返ったとき、

「良い決断」と「悪い決断」にはそれぞれ共通項があった。

良い決断に共通していたことは

「しない決断・やめる決断」だった。

逆に悪い決断の共通項がみな

「足す決断・加える決断だった」』

 

とおっしゃっていました。

この件に関して、私の経験からお話をさせていただくと、

例えばやらなければならないことが100あったとします。

「すてる決断・しない決断」をし、

40をやめたとします。

差し引き60になりますが、

人はその空いた隙間の40に対して、

必ずまた何かを加えて100まで持っていこうとします。

それらを繰り返していくと100の中の質が

どんどん上がっていくことに気が付きます。

 

更に例を挙げてみると、

洋服ダンスにある、

たいして着もしない洋服などを勇気を持って捨てます。

すると、必ず空いたスペースに

気にいって買い込んだ新しい洋服が入り込んできます。

それらを繰り返していくと、

気付かないうちに洋服ダンスが気にいったよく着る洋服ばかりになって

質がどんどん上がっていくのです。

 

人間不思議なもので、

どんなに捨てる勇気を持って捨てても、

やはり本能的に大切だと思うものは

そう簡単には捨てません。

 

だからこそ、意識をしてでも

どんどん捨てたり、やめたりすることによって、

本当に大切な仕事、本当に大切なものだけが残るのです。

よってここに、

本当に大切な物事への集中と選択が機能すると言うことです。

 

そこで、何かを捨てる時はガイドラインが必要になってきます。

仕事に関して一番いいのは本能に従って

「迷ったものは一度捨ててみる」。

これが一番整理されます。

もし、あとから困ったらまた拾い直せばいいだけです。

 

論理的なガイドラインがほしい場合は、

以下の魔法の質問をぶつけてみてください。

「それをしないと何か困る?」

「そもそもその仕事をする目的は何?」

(どの成果を出すために必要な仕事?)

特に困らないと判断した仕事は必要ないということですし、

目的のない仕事は余計な仕事だと割り切って

一度捨ててみるといいでしょう。

 

先日私の顧問先でこの話をさせていただき、

あえて利益の出ている事業を売却し、

本業に特化する経営システムを確立したところ、

更なる飛躍をすることができました。

ぜひあなたも勇気を持って

今やっている仕事や物を捨ててください。

きっと新しい何かが見えてきますよ。

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