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結果は得るものであって学なぶものはない!「学び」はプロセスからのみもたらされる

「仕事は結果だ!」

とよく言われますが、本当にそうでしょうか。

確かに結果は大切です。

でも、私はあえて「結果」ではなく

「成果」が大切なのではないかと思っています。

 

辞書を引くと

「結果とは、

ある原因や行為から生じた結末や状態。

また、そのような状態が生じること」

などと書いてあります。

しかし、私にとっての結果とは、

「最終的な結末」

であり、成果とは、

「そのプロセスの中で得られたたくさんの小さな結果」

を指すと考えています。

要するに、

成果は結果を得るために複数得られるものであると理解しています。

ですから、私は

 

「結果は得るものであって学なぶものはない。

学びはプロセスからのみもたらされる」

 

と思っています。

 

例えば、

以下の2つの気持ちを考えてみてください。

1つ目は、

富士山の一合目からヘリコプターに乗り、

10分ぐらいで頂上まで着いた時の気持ち。

2つ目は、

同じ一合目から自分の足で10日間位かけて、

苦労や困難を乗り越え、

痛い思いや嫌な思いもしながら

やっと頂上へ到達したときの気持ち。

どちらが達成感や充実感、

更には、今後の人生・仕事に活きるような学びを多く得られると思いますか?

もちろん後者ですよね。

 

1つ目の場合は、

地上よりはるか空の上から景色を見て

「うわーきれい」とでも言いながら仲間と和気あいあいと、

あっという間に頂上に着き、

地に足をつけて頂上からの景色しか見ることができません。

 

2つ目の場合は、

頂上にたどり着くためのプロセスで、

土を感じ、空気を感じ、

もしかしたら怪我をしながら、痛い思いもします。

また、仲間と助け合い、

時にはけんかもして、いやな思いをしながらも、

協力し合ってやっとの思いでたどりついた達成感も得られて、

その成果を仲間とも分かち合い、

きれいな景色を仲間とともに見て、

それまでの苦労を振り返りながら

いろいろなことを感じます。

そして、更には下山してからも

その時の旅の思い出や苦労話にも花が咲き、

いつまでも共通の話題で盛り上がることができる、

大切な仲間になるかもしれません。

 

ですから、

もちろん頂上へ着いたと言う「結果」も大切ですが、

その結果を得るためにプロセスから

どのような「成果」を得たのか

と言うことも大事ではないでしょうか。

私も自分の人生を振り返ると、

未だに仲良くしている仲間は、

不思議ですが自分たちがほしいと思った成果を得るために、

そのプロセスを分かち合った仲間がほとんどです。

そう言った意味では、

必要な結果を得るために

どのようなプロセスを踏んだかという、

そのプロセスをしっかり評価することは、

私は大賛成です。

なぜなら、プロセスから得た学びの方が、

はるかにその後の仕事や人生に

大きな結果をもたらす大切な学びだからです。

安楽な日々は過ぎ去り、

充実した日々は積み重なる。

結果は一瞬の快楽だが、

学びは積み重なります。

ぜひ、「結果」よりも「成果」を大切にして欲しいと思います。

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