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相手が自ら取り組む『仕組化』

以前、シンガポールに移住をして2週間くらいたった時、

何回か旅行でシンガポールへ行ってはいましたが、

いざ住むとなると別の角度からシンガポールが見えてきて、

不思議な思いをしたのを覚えています。

あなたも普段当たり前のように通り過ぎている風景を、

ちょっと角度を変えて見るだけで、

違ったものに見えてくるかもしれませんね。

 

今日は、私自身がその角度を変えて違って見えた、

空港とスーパーでの出来事をお話ししたいと思います。

 

私は仕事柄海外へよく行きますが、

空港では荷物を運ぶカートが

「えっ、こんな所に置いて行ってしまうなんてひどいな」

と感じることがよくあります。

 

ところが、後日スーパーに買い物へ行ってみると、

ほとんどのカートがきれいに元あった場所へ返却されていました。

シンガポールだけでなく、

海外のスーパーへ買い物に行ったことがある方

ならお分かりだと思います。

 

カートを使うときに$1必要として、

ちゃんと返却するとその$1は戻ってくる

『仕組み』になっているのです。

要するに、カートを利用しても、

ちゃんと返却さえすれば$1損をしなくて済みますが、

ちゃんと返却しない方は利用料として$1支払ってください、

という仕組みなのです。

 

シンガポールでいえば$1約80円のことですが、

そういった仕組みを作ったことによって

カートが散乱しないで済むようになっているわけです。

 

なぜ今日この話をしたのかといいますと、

もし、スーパー側がちゃんと返却をしないお客に対して

「本当に失礼な客だ」

「気遣いがなっていない」

「後片付けもできないのか」

と、ただ文句を言っているだけで、

本当にお客側はちゃんと返却するようになるのでしょうか。

もちろん、そんなにできたお客ばかりではありませんから、

そうは上手くいきません。

 

ところが、ちょっとした『仕組化』をしたことによって、

スーパー側も

いちいちイライラして文句を言ったりする必要もなくなり、

お客側も

自らの意思により返却するようになるという善循環が生まれたのです。

 

あなたが今直面している

現場(部下)の問題を『仕組化』して正せることは何ですか?  

また、それはどのような仕組みですか?

 

次回金曜日は、

私自身が実体験した『仕組化』についてお話したいと思います。