あなたは「細分化反復法」という言葉を聞いたことはありますか?
聞いたような・・・・
聞いてないような・・・・。
そんな感じの言葉ではないでしょうか。
これは私が中国出張時の工場見学時に考え付いた言葉です。
もしかしたらもう既に使っている人がいるかもしれませんが(笑)
人に何かを教える時、
自分が何かを習得する時の大きなヒントになります。
人それぞれ、残念ながら能力も違ければ、
物事の習得するスピードも違います。
そんな中でも仕事をしていく以上は、
覚えていかなければならないことはたくさんあります。
では、なかなか覚えてもらえなかったり、
思ったような成果を出せない人がいたら、
あなたはどうしますか?
そんな時こそ「細分化反復法」を使ってみてください。
読んで字の如しで、細かく仕事を区切って、
その区切った仕事を覚えるまで1から反復させて、
覚えたら次の区切った仕事に移らせるというやり方です。
たとえば、ある一つの成果を出すときに、
細分化すると10の仕事になったとします。
一気に10を教えて、
「この仕事はこうやるんだよ。できるようになるまで頑張って」
と言われるより、
初めに10の仕事の1だけを教えて
「これができたら次の仕事に移ろう」
と言われる方が、
教えられる側にしても見通しがたつ分、
やる気も起きるのではないでしょうか。
中国工場の新人教育でも
1の仕事を覚えたら卒業試験があり、
合格すると次に進む方式をとっていました。
もちろん人によって進み具合は違います。
でも、スピードこそ違えど、
みんなができるようになったら、
10の仕事のうち、
どの仕事でも任せられるようになるわけですよね。
私自身も体験したことのないある仕事を
「細分化反復法」で習得した経験があり、
部下にこの方法を使ってやらせたこともあります。
はっきりいって教えるのは大変です。
しかし、結果的には一見遠回りのようで、
最終的には近道だったような気がします。