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部下をどうやって育てればいいのか?

仕事がら、

「部下をどうやって育てればいいのか?」

と言った類の質問を受けることが多いのですが、 

そう言った方の共通点についてお話ししたいと思います。

 

スキルはいくらでもありますが、

人はスキルでは動きません。

「仏作って魂入れず」

と言うことわざがあるように、

「本気で部下の幸せを思い」

「本気で部下の目標達成を支援したいと思い」

「本気で部下の成長を願う」

こう言った思いが根底にあるからこそ

スキルが生きてくるのです。

 

では、

「部下をどうやって育てればいいのか?」

という質問をしてくる人の共通点とは何か?

それは、

部下との対話をする時間が少ないと言うことです。

対話が少ないので、

自然と部下の理解も深まらないという悪循環を生みます。

 

私は、相談を受けると、下記の質問をします。

「部下が理想だと思っている上司像を聞かせてください」

「部下が理想としている組織を聞かせてください」

「どのような強みを持った部下の方がいらっしゃいますか?」

 

ここでいろいろ答えは返ってくるのですが、

次に私は下記質問をします。

 

「それは部下に聞いた話ですか?

ご自分でそう思っていると言うことですか?」

 

すると、ほとんどの方が

自分でそう思っているだけだと言うことがわかります。

 

このやりとりからも分かるように、

部下がどう思っているかを

本当に理解をしていない上司が多いのには驚かされます。

私は成長した部下ほどよく話した気がします。

「タラレバ」ですが(汗)

いろいろな社長を始め、

部下を持つ上司とお話をすると

明らかに部下・従業員と話す時間が少なすぎます。

 

こういった質問を受けた方に一つオススメしているのは、

部下と話した時間を毎日メモしていってください。

日報を付けるように簡単でいいので、

部下と話した時間をメモするのです。

すると、驚くほど部下との対話に

時間を割いていないことが分かります。

 

今この話をしている中で

「私はよく話しているから大丈夫だ」

と思っている方がいらっしゃると思います。

では、騙されたと思って時間をメモしていってください。

きっと感覚値と実数値とのズレに唖然とすると思います。

 

ここで、比較対象がないので、

「どれくらいの時間を部下との対話に割くのが理想か?」

と聞かれそうですが、これは私にも分かりません。

ただ、以前

『アメリカの優秀なマネージャーは、

仕事の60%は部下とのコミュニケーションに時間を割いている』

と言う記事を見たことがあります。

私はそれ以来、それを一つの基準にしています。

 

以前、起業時に一緒に独立した仲間との対話不足により

苦い経験をしたことがあることをメルマガに書きましたが、

「部下を育てたい!」

と本気で思われるのであれば、

「忙しい」「時間がない」

と四の五言っていないで、

まずは部下と対話に時間を割いてください。

きっと何かが見えてきます。