「失われた◯年」という言葉が少し懐かしくなりかけてはいますが、
平成の30年間で、
世の中が変わり、社会で生活する人々の遊び方や仕事のやり方、
そして、生活習慣や価値観までも変わったといっても過言ではありません。
人も企業も社会も変化し続けることが大切なので、
これに異論はありません。
ダーウィンも言っています。
『もっとも強いものが生き残れるわけではなく、
もっとも賢いものが生き残れるわけでもなく、
変化し続けられるものだけが生き残れるのだ』と。
しかし、世の中がどんなに変わっても
変わらないものが【3つ】だけあると、
『7つの習慣』の著者である
スティーブン・R. コヴィー博士が言っています。
それは、
【変化し続ける】
【選択の自由】
そして 【原則】 です。
私はこの【原則】の中に人として大切なものがあると思っています。
それは「人は感情の動物である」ということです。
人は100%感情で動く生き物です。
そういう意味では私は部下を持つ上司たるもの、
この感情を揺さぶれなければだめだと考えています。
そのためには『いい意味で役者』であることです。
大根役者では見抜かれます。
先日ある方からものすごくいい話を聞きました。
ある上司は、部下が自分の机のところにきて、
問題や相談を持ちかけてきたり、
ホウレンソウ(報・連・相)をしに来た時、
必ずその部下を机越しに座らせて、
自分と部下の間をさえぎっている仕事道具をすべて横によけて、
パソコンを閉じ「なんだ?」と聞く習慣を持っているそうです。
あなたは自分が話をしようとしたとき、
自分の上司がそんなことをしてくれたら
「この人は真剣に自分の話を聞こうとしている」
と思いませんか?
この方は言っていたそうです。
「なぜそういったことをするか?」というと、
部下の話を真剣に聴く気があるという
メッセージを部下に伝えるための工夫だそうです。
「座布団1枚!!」って感じの役者ですよね(笑)
そういう多少の演出も、ほめる、叱るなども含めて
あらゆるコミュニケーションスキルを使って、
上司は部下の心を揺さぶれるようでなければ
いけないのではないでしょうか。
これからは、お金や地位といったハードではなく、
コミュニケーションというソフトで報酬を与えられる上司が
最高の上司かもしれません。