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上司と部下のコミュニケーションギャップ

私は今から26年前に起業しました。

その時、こんな私でも一緒に独立してくれた仲間がいて、

アルバイトも含めて5人でのスタートでした。

 

私は、仲間に対して

 

「俺についてきてくれたみんなを絶対に後悔させない。

そのためにも、

前の会社と同じ労働条件をできるだけ早い段階に確立する。

そのために、当分の間俺は、

みんなが働きやすい環境づくりに注力する。

ただし、会社は利益がないと潰れてしまう。

だから、みんなは利益を上げることだけに集中をして頑張ってほしい。

余計なことは全部俺がやるから。

でも、直ぐに手に入らないものが二つだけある。

それは【規模】と【歴史】だ。

これをみんなでこれから頑張って獲得しよう!」

みたいなことを言いました。

 

その後私は、

事務所を借りたり、机と椅子をそろえたり、

社会保険に加入したり、

給与水準や、人事の仕組み、

取引先や取扱商品を揃えたりと、

みんなとの約束を果たそうと思い、

まずは、仲間が働きやすい環境を整えようと

自分なりに躍起になっていました。

 

ところが、

起業3ヶ月くらいしたときに、

当時の仲間達から喫茶店に呼び出されて、

 

「社長はいつも事務所で何をしているんですか?

我々は毎日売り上げと利益を稼ぐために

一生懸命現場で頑張っているつもりです。

でも、社長はいつも事務所にいるじゃないですか!」

 

と話をされました。

昔のことなので、

どういう言い方をされたかは定かではないですが、

そのような感じのことを言われてしまったのです。

 

その後、更に話を聞き進めていくと、

はっきり言われたわけではないですが、

「だいたいこんなことが言いたいんだな」

ということがわかってきました。

結果的に彼らが何を言いたかったかというと、

 

「社長である前に一緒に独立をした仲間として、

現場で一緒に汗をかいてほしい」

 

というメッセージだったと当時理解しました。

もちろん、

私なりの言い分はありましたが、

大切なことは、

私の立ち振る舞いから信頼をさせることができずに、

彼らがそう思っていたという事実です。 

 

この辺の詳細をこれ以上、記述すると

長くなるのでこの辺にして、

この事例により何が言いたいのかというと、

私が社長として、

彼らのことを思うからこそ

【こうしてあげたい】

と思っていたことと、彼らが社長である私に

【こうしてほしい】

と思っていたことに

【ギャップ】を生んでしまったと言うことです。

これがいわゆる対話不足による

上司と部下のコミュニケーションギャップです。

 

その反省を活かして、

その後私は部下とのコミュニケーションギャップ解消に

向けてあることをしました。

 

長くなるので続きは次回金曜日のメールマガジンで。