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「怒り」も「仕組み」で解決する

以前、ある講師仲間が、

とても印象に残る言葉を言っていました。

 

それは、

『僕は怒るのが嫌いなので、

部下がミスをした時は、

部下を怒るのではなく、

「仕組み」が悪かったと思い、

「仕組み」を見直すようにしています』

 

私もセミナーや著書の中で、

『何かの問題が起こったとき、

「誰が悪いのか?」ではなく、

「何が悪いか?」にフォーカスをする 』

という話をします。

 

 

「誰が悪いのか?」

と犯人探しをしても、

何も解決しません。

 

「何が悪いのか?」

にフォーカスをして、

同じことが起こらないように

解決をする方が、

はるかに大切です。

 

 

「誰が悪いのか?」と

「人」にフォーカスするのではなく、

「何が悪いのか?」

という「事」にフォーカスをするのです。

 

ビジネスをしていく上で、

この「人」と「事」を

分けて考えるという思考は、

とてもとても大切です。

 

 

「罪を憎んで、人を憎まず」

ということわざがありますが、

私は、起業してから大切にしている

言葉の一つです。

 

正直、いくつか許せないような、

裏切りに合ったり、

ビックリするような

詐欺的手法でお金をだまし取られたり、

経営をしていると

いろいろなことがありました。

 

でも、その中には、

その後もお付き合いをしている人もいます。

 

知っている人には、

「お人好しすぎる」

と言われることもあります。

 

でも、よっぽどの悪党でなければ、

わざとそう言った部類のことを

やる人はいないと思っています。

 

「盗人にも五分の利を認めよ」

という言葉があるように、

どんなに悪いことをする人でも、

その人なりの理由があると思っています。

 

ですから、

何か人を憎みそうになった時には、

「自分に何か落ち度があったのではないか?」

「彼(彼女)なりに、

そうしなければいけない、

何らかの事情があったのではないか?」

と考え、

「人」に問題があったのか?

「事」に問題があったのか?

を精査して、

その件を対応するようにしています。

 

そして、「人」に問題があった場合は、

今後どうするかを本人とよく話し合い、

もしくは、

「その人と付き合った自分が悪かった」

と思い、お付き合いをやめます。

 

「事」に問題があった場合は、

解決のための

「仕組み」を本人と考えて

なによりも再発防止を意識しています。

 

同じミスを繰り返す

「仕組み」があることほど、

生産性を下げ、

効率の悪い愚かなことはありません。

 

ですから、リーダーは、

「事」にフォーカスして、

こういったことを

徹底的に排除する必要があります。

 

あなたも、何か問題が起きたときに、

「誰が悪いのか?」

ではなく、

「何が悪いか?」

にフォーカスしてみてください。

 

今までと違ったモノのが見えてくるでしょう。