自分の部下を見て、
「活気がないな」と悩んでないか。
でも、部下に活気を出させたり、
出なくさせたりしている張本人は、じつは上司自身。
私が起業してしばらくしたころ、
思うような業績が上げられずに悩んでいた時期、
社内を見渡しても、
社員はどことなく元気がなく、
活気が感じられなかった。
そんな時、たまたま知人の女性に声をかけられ、
悩みを打ち明けた。
正直いえば慰めて欲しかった。
ところがの女性は、
「そんな、いかにも悩んでいます、
疲れていますという顔を社長がしていたら、
誰だって嫌になりますよ」
とキッパリ。
その言葉を聞いた瞬間、私はドキッとした。
たしかに、悩みだらけの疲れ切った顔をして、
髪の毛もボサボサ状態。
「まずは自分が元気な顔をしなければ、
会社は元気にならないんだ。
部下というのは、自分を映す鏡なんだ」
と、初めて気が付いた。
そこで、
自分が今できることからまずはやろうと、
社内で元気にいるようにした。
それだけのことで、不思議なことに
社員たちも少しずつ活気を取り戻し、
業績は持ち直していった。
このときほど、
「組織を変えたければ、まず自分が変われ」
という言葉の重さを意識したことはない。
部下の元気がないと思ったら、
それは自分に元気がない証拠。
部門を暗くするのも、明るくするのも、
上司の態度1つにかかっていることを意識する。
上司の三大禁句は、
「疲れた」「時間がない」「忙しい」。
こんな言葉を四六時中発している上司は、
自分の能力のなさを宣伝しているようなもの。
そして、その空気は必ず部署全体に広がっている。
上司が部下を見ている以上に、部下は上司を見ている。
上司の言葉や態度は、
部下に多大な影響与えていることを常に意識する必要がある。