新しい上司として赴任したとき、
最初に考えなければならないのは、
部下とのコミュニケーションだ。
私は最初の段階で全員の部下と個人面談することを勧める。
赴任したばかりというのは、
部下は新任上司に対して、
「信頼できない」
「信用できない」
「素直に言うことを聞けない」
「知らない誰かの下につきたくない」
「何か変化があるのではないか」
など不安が募り、
「どんな上司だろう?」
と、こころが複雑なものだ。
だからこそ、
全員と個人面談をする絶好の機会だということをぜひ覚えておいて欲しい。
一般的に、上司になる場合、
まったく知らない部門(部下たち)の上司になるパターンと、
もともと一緒に仕事をしていたメンバーの長に任命されるパターンがある。
前者の場合ならば、最初に個人面談をすることが不可欠だ。
一緒に仕事をしていたメンバーの長になった場合でも、
個人面談をした方がいい。
上司として接するからには、
少なくとも仕事上の関係は今までとは違ってくる。
その部分をしっかり確認しておかないと、
誤解を生み、信頼を失うことにもなりかねない。
忙しい中で、人と個人面談をするのは、
時間的にも、体力的にもかなりの負担だと思うが、
組織づくりの第一歩なので、ぜひ試してみてほしい。