「上司の究極の仕事は、自分の仕事をなくすこと」
上司にしかできない仕事をするためには、
部下にできる仕事はどんどん部下に任せること。
リーダーが自ら手を動かす組織に未来はない。
上手く任せることがメンバーを成長させる。
純粋に部下に仕事を任せれば、
それだけ自分の時間や労力を
他の仕事に割けるようにもなる。
つまり、仕事を任せればそれだけチームは強くなる。
もちろん任せた結果失敗することもあるが、
それは組織の成長にとっては必要な投資。
任せられる仕事は、
どんどん任せるようにしていくことが必要。
部下に仕事を任せたら、
上司がすべきことは「我慢」。
自分でやったほうが効率的だからと言って、
自分でやっていたら部下は育たない。
成長過程をじっと見守り、
受け入れてあげるのが上司の度量。
その点で上司は人の親によく似ている。
親は、子供がおなかの中にできると、
生まれるまでの十月十日待たされ、
笑うのを待たされ、
ハイハイするのを待たされ、
しゃべるのを待たされ、
歩くのを待たされ、
自立するのを待たされるなど、
そもそも待たされることの連続。
同じように部下を持つリーダーになったら、
部下の成長過程では、待たされることの連続。
非常に効率を求める今の企業では相反することをしなければならないのが人の教育。
人を育てるのに魔法はない。
こういった日々の地道なコミュニケーションが、
人を育てていくことを忘れてはならない。