言葉はキャッチボールだとよくいわれる。
つまり、会話とは、言葉というボールを受け取って、
そのボールを投げ返すことによって成り立っているのだ。
当たり前の事のように思うかもしれないが、
実際には、受け取ったボールを
しっかりと投げ返している人は意外に少ない。
たとえて言えば、
白いボールを受け取っているのに、
突然黒いボールを返球してしまっているのだ。
言葉のドッジボールともいえる。
とかく上司は、部下の話を聞いているようで、
自分の話、自分の意見、見解を述べていることが多いもの。
要するに、言葉で相手を裁いてしまっているのだ。
部下に話しかけられたら、
意識的にどんなボールなのか、
何色の、どんな形の、大きさはどれぐらいの
ボールなのかをしっかりと見極めるようにしてみてはどうだろうか。
そして、受け取ったボールと
同じボールをきちんと返してあげることが大切だ。