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“販売不振”の理由が商品名?

あなたは、

自社の製品やサービスの

“ネーミング”を決めるのに、

どれだけの時間を費やしていますか?

もし、あなたが、

「商品が良ければネーミングは何でもいい」

と考えているならば、それは間違いです。

その理由に、世の中には、

製品はそのまま、ネーミングを変えただけで、

大ヒットしたものがたくさんあるからです。

 

有名なのは、

人気の缶コーヒー

サントリー「BOSS」です。

この商品、1987年の発売当初は、

「WEST」という商品名でした。

 

しかし、売れ行きは今ひとつ・・・。

 

そこで、サントリーは、

商品はそのままで、

ネーミングだけを変更しました。

そのネーミングは、

当時、働く男だったら誰もが憧れ、

一度は呼ばれてみたい愛称である「BOSS」。

 

すると・・・

瞬く間に売上が激増。

それがきっかけとなり

缶コーヒーにおける

現在の不動の地位を手に入れました。

 

続いての例は、

紳士用の抗菌防臭靴下の先駆けである

レナウンの「通勤快足」。

もともとは、

「フレッシュライフ」という名前で

売り出された商品です。

 

発売当初こそ良かったものの、

売り上げが徐々に減少・・・。

 

何か次の一手を打たなくては、と、

発売から6年後、社内で集めた100以上の案の中から、

「通勤快足」にネーミングを変更しました。

 

すると・・・

こちらも売上が激増。

1億円程度だった売上が、

2年後には45億円を記録しました。

実に、約45倍です。

 

その他にも、

伊藤園の「お~いお茶」

タカラトミーのミニカー「チョロQ」

保湿ティッシュ「鼻セレブ」

などなど、

ネーミングの変更によって、

売上を劇的に伸ばした商品が

数多く存在します。

 

いかがでしょうか。

ここまでの事例で、

ネーミングがいかに重要であるか、

分かって頂けたと思います。

 

では、

肝心な「売れるネーミング」はどのようにして作れば良いのか。

具体的に説明しましょう。

 

まず考えるべきは、

商品の特性についてです。

他の競合商品と一線を画す要素が、

どのようなものなのかを考える作業です。

 

食べ物だったら、

・原料にこだわりはあるか?

・他では得られない効果効能はあるか?

・どのような味か?

・どのような食感か?

・どのような形か?

など、他社製品と

差別化が図れるポイントを

探ってください。

 

そして次は、

あなたの商品が使われるシーン

について考えていきます。

 

それが食べ物であれば、

・どこで食べるものか?

・オフィスで食べるのか?

・屋内で楽しむものか?

・外で楽しむものか?

・日常的なものか?非日常のものか?

・食べるのは朝昼晩のどこか?

などをチェックしていきます。

 

 

そして、ここまできたら、

次はターゲットの分析に入ります。

 

あなたの商品のターゲットは、

・男性か?女性か?

・若い層か?年配層か?

・それとも、子供か?高齢の方か?

・結婚していますか?未婚か?

・ホワイトカラーか?ブルーカラーか?

・住まいは戸建てか?マンションか?

・職種はどんな分野か?

などなど、

ターゲットについて、

詳細に考えてみて下さい。

 

 

こうして様々なアプローチから、

キーワードを出していきます。

集めたキーワードを組み合わせたり、

ターゲットがよく目にする、使う言葉に当てはめたりして、

ネーミング案を作っていくのです。

 

案は多ければ多いほど良いので、

出来るだけ多く出してみて下さい。

 

そして最後に、

納得いく数の案ができたら

以下のポイントを考慮しながら、

1つに絞り込んでいきます。

・そのネーミングに、商品の情報とイメージが表現されているか?

・そのネーミングは、簡単で明快か?

・そのネーミングは、呼びやすいか?

・そのネーミングは、覚えやすいか?

・そのネーミングは、親しみやすいか?

 

ネーミングの作成については、

ここまでで一連の作業です。

 

これまで、

商品名やサービス名に

注力していなかったという場合は、

ネーミングを再考してみてはいかがでしょうか。

ネーミングを変えるにあたっては、

商品の材料やサービス内容の変更は不要ですので、

最もリスクのない施策のひとつと言えます。

 

しかも、そのネーミングが

消費者の方々に受け入れられた場合には、

30倍、40倍の売上増をもたらす可能性が

あるわけですから、やらない手はありません。

 

ぜひ、あなたもこの機会に、

自社商品のネーミングについて、

深く考えてみて下さい。