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社員の能力が最大化される組織の人数とは

あなたが経営者であるならば、

事業を通じて成し遂げたい夢があるはずです。

その内容は人によって違うでしょうが、

夢の達成やお客さまのために、

「利益を上げて大きな会社を作りたい」

と考えている人も多いでしょう。

特に、

自社を業界のリーディングカンパニーにしたい

という方であれば、そうであるはずです。

 

しかし、あなたの会社は、

本当に会社を大きくする必要はあるのでしょうか。

 

会社の規模を拡大すると、

デメリットもあります。

 

そのデメリットの一つに、

大きな企業は、ピラミッド型の組織になりがちになる

というものがあります。

 

ピラミッド型組織とは、

権威と責任を組織のトップに置き、

命令や指示が上から下へと

一方的におりる組織のことです。

日本の大企業の多くは、

この組織体系ですね。

 

もちろんピラミッド型組織には

メリットも多くあるのですが、一方で、

・伝達事項が歪んで伝わることが多い

・会社全体が把握できず、一部の専門部分しか理解しない社員が大勢出る

などのデメリットもあります

 

こうなると当然、

会社が危機的な状況に陥った時などに、

素早く対処できない弱い組織になりますし、

通常時のフットワークも重くなってしまいます・・・。

その結果、

廃業、倒産を余儀なくされた企業も

少なくありません・・・。

 

一方で、自動車メーカーのホンダは、

ピラミッド型組織を採用しなかったことで有名です。

「人より秀でようとするならば、人とは違うことを

目指し、行わなければ、適えられることはありません」

これは、ホンダ創業者の本田宗一郎氏と、

名参謀であり副社長であった藤沢武夫氏が

大切にした考え方です。

そのためホンダでは、

上からの指示待ちではなく、

皆が主観的に考える組織作りがなされました。

 1人1人の社員が

必死で悩み考え抜くことによって、

革新性と創造性のある事業ができる

と考えたからです。

その証拠に、

ホンダでは事業方針はもちろん、

給与体系や勤務評価の方法まで、

すべて従業員の意見を取り入れて作られました。

この姿勢が、

長年第一線で活躍し続けている

ホンダを支えているとも言えるでしょう。

 

 

その一方で、

フラット型の組織は、

メリットが多いです。

フラット型とは、

1人のリーダーの下に、

他のスタッフを横並びに置く体系を指します。

社員数の少ない

ベンチャー企業などは、

ほとんどがこの組織体系ですね。

 

組織において、

個人の能力が最も高く発揮されるのは、

7~15名程度の規模だというデータもありますし、

この体系は理にかなっていることが多いです。

少々余談になりますが、

戦争における組織統率においても、

この数が最適であると、科学的に証明されています。

 

アメリカの成長企業の多くも、

現在、少数精鋭のフラット型を採用しています。

社長が組織全体の動きを把握したり、

的確な判断を素早く下したり、

誤りなく部下に指示し、素早く動かすためには、

この規模が最適だからなのです。

 

また、意思決定までの時間も短縮されますので、

自ずと事業の展開が早くなっていきます。

 

働く社員にとっても、

・個々の裁量が大きい

・複数の仕事を兼務できる

・責任のある仕事が任される

といったメリットがあります。

 

すると、成長意欲の高い社員は、

モチベーションを常に高く維持でき、

成果が最大化されるようになります。

 

組織を3つにも4つにも細分化し、

独立採算の社内分社の形をとっている企業もありますが、

それもフラット型の組織を維持するため

という理由が大きいのです。

 

だからこそ私たちは、

むやみに会社を大きくするのではなく、

少数精鋭のフラット型で

基盤の強い組織を維持したまま、

利益を最大化することを選択するべきかもしれません。