リーダーのための「人づくり、組織づくり」に特化した日本一の教育機関を目指す!
経営者向けセミナー・講習会

成功するポジティブ思考、失敗するポジティブ思考

長く続く会社の社長は、

ポジティブな方が多いと言われています。

ポジティブで前向きだからこそ、

少ないチャンスを逃さず、

成功を手にできているのです。

 

しかし、よく誤解されるのは、

“ポジティブ=楽観的”ということです。

 

いつもエネルギッシュに動いていて、

楽観的に見える社長が多いかもしれませんが、

実際は、逆です。

成功している経営者は、

圧倒的に“心配性”なのです。

 

彼らはいつも、

「このやり方で本当にうまくいくだろうか」

「何か見落としていないだろうか」と、

心配ばかりしています。

 

その結果、

起こりうる事態を予測し、

いち早く回避し、目標を達成するために、

早め早めに行動します。

 

このように

現状を心配し、万全の備えをした上で、

ポジティブに行動しているのです。

逆に言うとそれだけ前もって準備しているからこそ、

“ポジティブ”でいられると言えるのかもしれません。

 

かのユニクロの柳井正社長も、

とても心配性なことで知られています。

彼は、ユニクロが

急激な成長を遂げているころから、

いつも「崩壊」「未曾有の困難」といった言葉を使い

危機感を従業員に植え付け続けていたそうです。

通常、順調に成長している経営環境では、

社内で危機感を煽ることはしないかもしれません。

社内のモチベーションをさらに高めるよう、

前向きな言葉をかけていくことも多いでしょう。

しかし、ここまで常に危機意識を持ち、

先手を打ってきたからこそ、

ユニクロは大きく飛躍できたと言えます。

 

また、アップルを創業した

スティーブ・ジョブズ氏も心配性だったようです。

彼も決して楽観的なことは、

口にしませんでした。

 

従業員に対し常に、

「消費者に、何が欲しいかを聞いて、それを与えるだけではいけない。

完成するころには、彼らは新しいものを欲しがるだろう」

「絶対にマネのできない、

マネしようとすら思わないレベルのイノベーションを続けろ」

と話していたそうです。

 

その他にも、

以下のような明言を残している

経営者がいます。

 「パラノイア(病的なまでの心配性)だけが生き残る」

アンドリュー・グローブ(インテル初代CEO)

「経営には病的なほど心配性であることが必要」

大塚実(大塚商会創業者)

「社長は心配するのが仕事だ」

松下幸之助(パナソニック創業者)

 

様々なことを心配するからこそ、

リスクを予測できます。

また、そのリスクを払拭するために

慢心することなく、準備を万全にし、

ポジティブに行動することで大きな成功を手に出来ます。

 

会社の経営は

一筋縄ではいきません。

様々なことを考えていても、

想定外のことが起こります。

その証拠に、

創業から10年で90%以上の企業が倒産する

というデータもあるほどです。

 

そんな厳しい環境だからこそ、

今一度、考えてみてください。

 

以下の2点、

あなたは出来ているでしょうか。

・現状の問題点を把握し、今後のリスクを予測する

・リスクを認識し、万全な準備のもとポジティブに行動する

あなたの会社が、

今後10年、20年と長期的に繁栄し続けるために、

これらはとても重要なことです。

会社の経営者である以上、

常に心に留めておきたいものです。

メールマガジンに関するご意見・ご感想はこちら