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なぜ、若手社員は出世を“拒む”のか

最近、知り合いの社長の方から、

興味深い話を聞きました。

というのも・・・

その社長の会社の若手社員に

昇進を伝えたが、“断られた”

というのです。

社長としても、

断られることは予想外だったらしく、

とても落ち込んだ様子でした・・・

 

恐らく多くの現在40代以上の方が若かりし頃は、

皆、出世することが最大の目標であり、憧れでしたので、

断る人など、まずいませんでした。

このような部分でも、

今の若い世代との価値観の違いを

ひしひしと感じますね。

 

そこで気になって、

色々と調べてみたところ、

20歳~39歳の男女を対象にした

「若手社員の出世・昇進意識に関する調査」

というアンケートを見つけました。

その結果をみると、

出世したくないor出世にこだわっていない

という人が、全体の59.2%でした。

その理由としては、

・ワークライフバランスが崩れる(46.6%)

・責任の範囲が増えるのが嫌だ(38.0%)

・出世しても給与や年収が上がらない(34.0%)

というものでした。

 

私の経験からすると、

出世すれば自分の裁量権が増えて、

仕事が楽しくなりますし、ストレスも減っていきます。

転職にも断然有利ですし、

出世はとてもメリットが多いのですが、

今の若い世代はそうではないようです。

もしかすると、

私たちの世代が若い世代へ、

出世の良さを伝えられていないことが

原因なのかもしれません・・・

 

また、今後結婚し、

子供を育てるとなれば、

たくさんのお金がかかります。

1人の子供を大学まで行かせるのに、

2,000~3,000万円が必要です。

自身の給料を上げる方法は

おおよそ3つ。

1. 起業して成功する

2. その仕事のプロフェッショナルとなる

3. 出世する

上記しかないはずです。

 

起業以外で言えば、

時間軸で自身の収入がある程度決まってしまうので、

出世は拒むべきではないはずです。

 

だからこそ、私たちの世代が、

しっかりと部下や若手社員に

出世のメリットを伝える必要があるのです。

伝え方は様々ありますが、

おすすめなのは以下の方法です。

 

・あなたのおすすめの本を紹介する

あなたのキャリアアップにおいて、

重要な役割を果たした良書を紹介してみてください。

若い社員たちは、

本の選び方が悪く、適切な情報を得ていないことで、

出世に対して良いイメージを持てていない可能性が高いからです。

私の経験上、本を紹介する際は、

その本を読んだ後の自身の変化について触れると、

積極的に本を手に取ってくれます。

 

・あなたの仕事の裏側を見せる

また、あなたの仕事の裏側を

実際に見せてあげることも大切です。

あなたが、

新しいものを創り出す時、

様々な情報収集をしていると思います。

 

その過程を

見せてあげてください。

 

足を使って、様々な現場を訪問したり、

関係者に会いに行ったりすると思います。

そのような場所へも

極力、同行してもらいましょう。

そうすることで、

若手社員は今まで知らなかった

仕事のやり方を知ることができます。

そうすることで、

若手社員は引き出しを増やし、

仕事の楽しさを知ることができるのです。

 

・アイデアを求める

積極的に若手社員に

アイデアを求めてください。

そして、良いアイデアがあれば、

積極的に採用していってください。

自分のアイデアが形になることを体感すると、

若手社員たちは、仕事の楽しさを感じることができます。

そうなれば、

もっと出世して大きな仕事をしたい

と感じ、仕事に積極的になるでしょう。

 

このように、

あなたの社会人経験を使って、

部下や若手社員に「仕事の楽しさ」「出世の大切さ」を

伝えていってください。

そうすることで、

5年後、10年後には、

彼らが会社のキーマンとなり、

多大な利益をもたらす人材へと変わるでしょう。

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