■突拍子もない質問をして、相手の反応を見る
「考える力」
「柔軟性」
「動じない図太い精神力」
「対応力」
などを見たい場合、
突拍子もない質問をして、相手の反応を見る。
「今からあなたに
『アメリカ大統領のトランプ氏とアポイントを取ってください』
と私が指示をしたら、
あなたはどうやってその仕事を遂行しますか?」
「今あなたの座っているイスを、
私が買いたいと思えるように営業してもらえますか?」
など。
■ひたすら過去を深堀する
ミスマッチを防ぐために
「本人が将来やりたいこと」
「未来の話」を質問することは必要。
しかし、企業側が知りたいのは
「本人がやりたいこと」そのものではなく
「なぜ、それをやりたいと思うのか?」
「やりたいことのためにどれくらい頑張れる人なのか?」
という点。
ウソをつこうと思えば過去の話でもウソをつくことはできるが、
深堀りして質問をしていくと、
どこかで「おかしいな?」と感じる部分が出てくる。
特に「進学」「就職」「転職」といった節目の出来事について
「なぜ、その選択肢を選んだのか?」
「どういう考え方で、その結論にたどりついたのか?」
と質問をしていくと、
だんだんとその人が、何を大切にしていて、
どんなことを考えて、どういう行動をする人なのか、
という個性が見えてくる。
また「成功」「挫折」「苦難」という出来事も、
その人が見えてくるポイントなので質問を繰り返す。
過去を深掘りするときに大切にしてほしい質問は、
「なぜ?」
「具体的には(例えば)?」
■強みにフォーカスする
ダメなところではなく、いいところを見つけ出す。
採用面接をしていると、
応募者のダメなところばかりが目についてしまうことがある。
一度ダメなところが気になってしまうと、
あれもこれもダメに見えてきて
「不採用にする理由」ばかりが頭に浮かんできてしまう。
採用をするために面接をしているはずなのに、
応募者を不採用にするために
面接をしているような状況になってきてしまうので注意。
「強み」を「役割」に生かせた時に
組織力は発揮される。
■帳尻合わせの妥協した採用はしない
頭数をそろえることだけに気を取られていると、
人手不足で陥りやすい想定外の事態を引き起こす。
人材を何とかして確保したい。
↓
採用の基準が緩くなる。
↓
辞められると困るので甘やかしてしまう。
↓
周囲の優秀な人材が辞めてしまう。
さらに、最近ハラスメントへの恐怖から放置になり、
「任せて信頼する」
「良いところを見て育てる」
という都合のいい体裁のいい言葉を使って
社員の放置や甘やかしの原因になっている。
以前は、ほどほどの教育でも人は育ったが、
今は採用基準が緩くなっている分、
教育や指導をしっかりしないと人は育たない。
■独自の採用戦略を持つ
私の知人の社長は、
過去の優秀だと感じた人材の傾向値を抑え、
下記を大切にしていた。
・左利き
・高校の偏差値
・話すときの思考の回路
・早口
・計算(暗算)が早い
など。
来週へつづく・・・・。