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評価制度は何のために必要なのか?

評価制度の目的は

「社員に対し、会社が向かう方向性を理解・浸透させ、

社員が成長しながら最大限の能力を発揮することで、

会社の業績を向上させる」こと。

ただ単に賃金や賞与を決めるためだけのものではない。

お金やポストだけで「やる気」を引き出すのには限界がある。

 

人材の能力を最大限に発揮させる評価制度には、

1)公平かつ納得感のある評価の実現

2)役割と目標の明確化

3)社員のキャリアプランの明確化

4)社員のモチベーションアップ

の4つの要素が必要。

社員の貢献度に見合った処遇を実現させることで、

高い成果を上げた社員が報われる、

納得性の高い評価制度を作り、

社員を活性化させていくことが重要。

評価制度の目的と内容が社員に正しく理解され、

徹底した運用ができていれば、

評価制度に対する不満はほとんど出てこないはず。

(なくなることもない)

そのためには、理念や戦略、

人材育成の目標や課題等を落とし込み、

会社が求める方向に社員が育ってくれるように

評価基準を定める必要がある。

 

評価制度は、

社員が主体性をもって成長できる就業環境の実現のため、

いかに社員のやる気を引き出す

評価基準・仕組・環境を整えることができるかがポイント。

評価制度は自社の事業特性、採用戦略、

人的資源や企業風土・カルチャーと

相互の補完性を持つように設計したうえで

運用していかなければならない。

いざ、立派な評価の仕組みを作っても、

運用方法が上手くいかなければ社員の不満を募らせ、

モチベーション低下を生み出し、

人材マネジメントはおろか業績に悪影響を及ぼすものにもなる。

 

一方、会社の向かう方向性が明確で、

具体的な成果や実績に対する評価基準が明確な会社には、

目的意欲の高い社員が集まり、

自己成長を促すために

高い目標に向かって自発的に取り組むため、

結果として好業績につながる。

 

自社に必要な評価制度を導入する際、

当初は明確な目的があったのに、

導入後には当初の目的を失ってしまい

形骸化した評価制度だけが残ってしまっている、

なんてケースも見受けられる。

(仏作って魂入れず)

御社は大丈夫か?

 

37.4%

これは、優秀な社員が評価への不満で辞めた率だ。

アンフェアな会社を人は嫌う。

特に優秀な人間は、

「頑張った自分を会社はどう評価してくれるのか」

を非常に気にする。

優秀な人材を採用し、確保するためにも、

フェアな評価制度と

その納得感のあるフィードバックが得られることは必須。

評価制度がないということは、

大切な羅針盤がないということだから、

従業員がいつまでに、何を、どう頑張ったら、どうなるのか?

先の見えない状態で仕事をしているようなもの。

それではモチベーションが上がらない。

優秀な人材を採用する前に、

まずはその優秀な人材がその能力を十分に発揮できる

環境や組織が必要。

「評価制度」とは、こうした

「企業の競争力や価値を向上させる組織」や

「従業員の意欲・能力を向上させる仕組み」を

制度として体系化したものである。

事業目的から導き出された経営戦略を、

人材マネジメントの側面から具体化したものと言い換えられる。

 

 

来週へつづく・・・・。